旭市コミュニティバス

千葉県旭市内を運行するコミュニティバスは、「旭市コミュニティバス」として市民の移動を支えています。このバスは、旭市が運行主体となり、京成バス千葉イースト株式会社の銚子営業所が実際の運行業務を受託しています。年末年始（12月29日から1月3日）を除く毎日運行されており、市民の日常生活における重要な交通手段となっています。

現在の運行路線

旭市コミュニティバスは、市内の主要な地域や施設を結ぶため、現在以下の4つの主要な路線で運行されています。

東西線: 市域を東西に横断する主要路線で、主に2つの系統があります。
防衛庁入口方面から、上永井集落センター、玉崎神社、保健・福祉センター、三川小学校を経由し、飯岡駅、道の駅季楽里あさひ、旭中央病院、旭農高、旭駅、旭市役所、九十九里団地、東総工高南、干潟駅へと至ります。地域を結ぶ基幹的な役割を果たしています。
飯岡灯台方面から出発する系統もほぼ同様のルートを辿ります。

旭南ルート: 旭駅や旭市役所を中心に、市南部を循環するルートです。九十九里団地、東総工高南、干潟駅を経由した後、井戸野並木、神宮寺浜、中谷里浜、椎名内仲町といった沿岸部の集落を経て、再び旭市役所や旭駅に戻ります。さらに旭農高、旭中央病院、道の駅季楽里あさひにも立ち寄ります。午前中は左回り、午後は右回りで運行され、南部の地域住民の利便性を高めています。

海上ルート: 旭中央病院や旭駅東を起点とし、江ヶ崎、海上公民館を経由して、市東部の海上地区を結ぶ路線です。
岩井方面へ向かう系統は、岩井不動下、幾世集会所南、松ヶ谷仲瀬古を経て岩井に至ります。
別の系統は、海上公民館から倉橋駅へと向かいます。地域内の移動や、周辺駅への接続に利用されています。

干潟ルート: 旭中央病院や旭駅東を出発し、江ヶ崎、萬歳、大原幽学記念館入口、ひかた市民センターなどを経て、市北西部の干潟地区中心部や干潟駅へ向かう路線です。湯木坂上や米込といった集落も経由し、干潟地域の住民のアクセスを支えています。

過去の運行路線

2020年3月までは、現在の路線とは異なる地域ごとの循環ルートが中心でした。具体的には、「旭地区ルート」「海上地区ルート」「飯岡地区ルート」「干潟地区ルート」といった区分けで運行され、それぞれの地域内のきめ細かい移動ニーズに対応していました。これらの過去の路線運行での経験が、現在の路線網の基礎となっています。

運賃体系

旭市コミュニティバスの運賃は、利用者の区分によって異なります。

中学生以上の方は一律200円です。
小学生、75歳以上の高齢者、運転免許を自主返納された方、身体障害者手帳などの交付を受けている方は100円で利用できます。
* 未就学のお子様は無料で乗車可能です。

手頃な運賃設定により、市民誰もが気軽に利用できるよう配慮されています。

使用車両

現在、旭市コミュニティバスで使用されている主な車両は、小型ノンステップバスの日野・ポンチョです。また、一部の路線、特に旭南ルートや東西線の一部では、小型バスの日野・リエッセ2も活躍しています。過去には、飯岡地区ルートにおいて、中型バスの三菱ふそう・エアロミディMJや、マイクロバスの三菱ふそう・ローザといった車両も使用されており、路線の特性や利用者数に合わせて車両が選定されてきました。

旭市コミュニティバスは、これらの路線網、運賃体系、使用車両を通じて、市民の日常生活における移動を支え、地域内の交流促進や活性化に貢献しています。

もう一度検索