旭秀鵬滉規

旭秀鵬 滉規について

旭秀鵬 滉規（きょくしゅうほう こうき、1988年8月9日生まれ）は、モンゴルのウランバートル市出身で、かつて大相撲界で活躍した力士です。彼の本名はトゥムルバートル・エルデネバートルであり、友綱部屋に所属し、最高位は東前頭4枚目を記録しています。身長191cm、体重156kgと、体格に恵まれた彼は、得意手として右四つと寄りを駆使しました。

来歴

旭秀鵬関は、運送会社の元社長と元教師の両親のもと、ウランバートルの中心部で育ちました。父はエルデネバートルという名を持つ一族の出身であり、母親は軍の病院で医師として働いています。彼には軍の病院医師の姉と、日本の防衛大学に留学している兄がいます。旭秀鵬は、夏休みの間には田舎に親戚のところへ遊びに行くことを楽しみにしていたといいます。広大な自然の中で過ごす時間は、彼の心に深い印象を残しました。

高校時代には、岐阜県本巣市の岐阜第一高等学校（モンゴル柔道連盟と提携）で柔道を学び、特に地方大会での勝利を収めました。しかし、ある試合での怪我をきっかけに、全国大会への道を断念しました。この頃、彼は旭天鵬と出会い、相撲に対する興味を持つようになります。高校卒業後、旭天鵬の紹介で大島部屋に入門し、相撲界での道を歩み始めました。

初土俵からの道のり

2007年5月に初土俵を踏んだ旭秀鵬は、着実に昇進を果たします。序二段での優勝を経て、2011年には十両に昇進。2012年には、友綱部屋に移籍後、さまざまな波乱を経験しながらも力士として成長していきます。

特に2013年には十両優勝を果たし、注目を集めましたが、その後の右膝の怪我が影響し、幾度となく降格と復帰を繰り返す厳しい戦いが待ち受けていました。最終的に2022年1月、怪我や体調不良のため引退を発表しました。

取り口とスタイル

旭秀鵬の相撲スタイルは多才で、右四つからの寄りが得意でしたが、突っ張り技もこなすオールラウンダーです。しかし、型が無いことが弱点として指摘もされ、様々な技を器用にこなす一方で、勝負においてはあっさりした動きが目立ちました。相撲界ではその技術や相撲のスタイルが評価される一方、特に膝の怪我によって彼の土俵上でのパフォーマンスに影響が出ることもありました。

プライベートと引退後の活動

旭秀鵬は、日本での生活を通じて多くの思い出を築いてきました。結婚する際には、多くの相撲関係者や友人たちに祝福され、モンゴルからの出席者も多く、彼の人生の新たなスタートを象徴する場となりました。引退後は、モンゴルで貿易会社を立ち上げ、経営者として新しい人生を歩み始めています。

エピソード

彼の相撲人生を象徴するエピソードには、2015年の阿夢露戦におけるダンク落としを模した技があり、これは観客の間で大きな話題となりました。旭秀鵬の化粧廻しのデザインも印象的で、旭日を背景にしたマグロの描かれたものでした。

主な成績

彼の通算成績は524勝504敗を記録しており、幕内では127勝153敗という記録を残した他、十両優勝を1回、序二段優勝を1回果たしました。引退後もその功績は力士としての彼の名を伝えるものとなり、相撲界でも長く記憶される存在となることでしょう。

旭秀鵬 滉規の物語は、挑戦と成長の軌跡を示しており、今後の彼の活動にも期待が寄せられています。

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