明徳出版社

明徳出版社は、儒教を中心とした東洋思想に関する書籍を出版している日本の出版社です。1954年（昭和29年）12月に、思想家である安岡正篤の主導によって設立されました。その目的は、東洋の思想や学問に関する出版活動を推進することにありました。

明徳出版社は、設立当初から安岡正篤の著作を数多く出版しており、彼の思想を広める上で重要な役割を果たしました。初期から中期にかけての著作が特に充実しており、安岡思想研究には欠かせない出版社となっています。

出版物としては、「中国古典新書」が特に有名です。正編と続編を合わせて約130巻にも及ぶ一大叢書であり、中国の古典籍を幅広く網羅しています。その他、朱子学の根本文献である「朱子學大系」や、陽明学の祖である王陽明の思想をまとめた「王陽明全集」など、東洋思想研究における重要な文献を数多く刊行しています。

日本の儒学に関する出版物も充実しており、「叢書・日本の思想家」では、日本の儒学者の思想を深く掘り下げています。江戸時代に活躍した中江藤樹、二宮尊徳、佐藤一斎など、著名な儒学者の著作や伝記を現代語訳で提供し、現代の読者にも理解しやすい形で紹介しています。また、朱子学者である岡田武彦の研究成果をまとめた「岡田武彦全集」も刊行するなど、学術的な出版活動も積極的に行っています。

関連項目

儒学者
朱子語類
朱熹
近思録
伝習録
山田方谷
三島中州
石田梅岩
* 菜根譚

所在地

〒167－0052　東京都杉並区南荻窪1-25-3

外部リンク

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