明智駅 (岐阜県可児市)

明智駅（あけちえき）

岐阜県可児市平貝戸川田に位置する名古屋鉄道広見線の駅で、駅番号はHM07です。可児市の外れに位置していますが、可児川を挟んだ御嵩町伏見地区への玄関口としての役割も担っています。

概要

2023年3月のダイヤ改正までは、広見線の単線区間で唯一の行き違い設備を持つ駅でした。しかし、改正後は当駅以北に御嵩方面への行き違い設備がなくなり、終点の御嵩駅も単線のため、同時に複数の列車が停車することはできなくなりました。かつては八百津線が分岐しており、2001年までは当駅が八百津線への乗り換え駅でした。2005年までは、新可児駅との間に学校前駅が存在し、日中は新可児-御嵩間の折り返し列車のみが停車していました。当駅では、ICカード乗車券「manaca」は利用できません。

歴史

1920年（大正9年）8月21日：東濃鉄道（初代）の伏見口駅として開業。
1926年（大正15年）9月24日：東美鉄道へ営業譲渡。
1930年（昭和5年）4月30日：八百津線が開業し、分岐駅となる。
1943年（昭和18年）3月1日：名古屋鉄道が東美鉄道を合併。
1961年（昭和36年）度：貨物営業が廃止。
1982年（昭和57年）4月1日：明智駅に改称。
2001年（平成13年）10月1日：八百津線が廃止。
2008年（平成20年）6月29日：駅が無人化。
2023年（令和5年）3月18日：3番線が廃止され、単線化。同時に1番線跡地にスロープが設置されました。

駅構造

駅舎は開業当初から使用されている三角屋根の木造建築で、出札窓口と待合室があります。以前は2面3線のホームを持つ地上駅でしたが、現在は1面1線となっています。かつて存在した1番線（旧八百津線）と3番線（新可児方面）は廃止され、現在は全列車が2番線から発車します。ホームは4両編成に対応していますが、現在は2両編成のみが乗り入れ、ホームの新可児寄りに停車します。
駅集中管理システムは導入されておらず、終日無人駅です。切符は自動券売機で購入でき、manacaは利用できません。manacaや定期券を利用する乗客のために、乗車駅証明書が無料で発行できます。ワンマン運転に対応するため、バックミラーや乗車位置の案内が設置されました。無人駅のため、以前はワンマン列車では後ろの車両と前の車両の中央の扉を締め切っていましたが、2023年10月現在、御嵩行きのワンマン列車は全ての扉を開放しています。ただし、車内放送では先頭車両から下車するように案内されていますが、実際には駅の出口に近い扉から下車する乗客が多いため、駅の出口に乗車券回収箱が設置されています。

利用状況

2013年度の1日平均乗降人員は924人で、名鉄全駅中233位、広見線内8位でした。1992年度の1日平均乗降人員は2,219人で、名鉄全駅中164位、広見線・八百津線内6位でした。

駅周辺

駅周辺は住宅地が広がっています。駅から南に少し離れた国道21号線沿いには大型店舗があります。

バス路線

御嵩町コミュニティバス
ふれあい予約バス（ふしみ線）：1時間間隔で1日9便運行。土日祝日は運休。利用30分前までの予約が必要です。
Kバス
光秀桃山陶線：1日5便。明智駅を起点とする循環バスです。
明智駅 - 花フェスタ記念公園 - 荒川豊蔵資料館 - 花フェスタ記念公園 - 明智駅
YAOバス
平日の通学時間帯のバスのみ八百津高校経由または八百津高校発着です。
明智駅 - 城戸坂 - 兼山ダム - 八百津高校・八百津町ファミリーセンター前

隣の駅

名古屋鉄道 広見線
新可児駅 (HM06) - 明智駅 (HM07) - 顔戸駅 (HM08)

名古屋鉄道 八百津線 (廃止区間)
明智駅 - 兼山口駅

その他

明智駅（岐阜県恵那市）と同音同字の駅が存在します。

外部リンク

* 明智駅 - 名古屋鉄道

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