明治大学駿河台キャンパス

明治大学駿河台キャンパス

明治大学駿河台キャンパスは、日本の首都・東京の中心部、千代田区神田駿河台という利便性の高い場所に位置しています。ここは明治大学の運営本部が置かれている、まさに学術と経営の両面における中核キャンパスです。多くの学生や研究者が集い、活発な学びと研究活動が展開されています。

利用学部・研究科

主にこのキャンパスを拠点とするのは、法学部、商学部、政治経済学部、文学部、経営学部、情報コミュニケーション学部の3・4年生、そしてこれらの分野を中心とした大学院生たちです。専門分野を深く追求する高度な教育・研究活動が行われています。

歴史

駿河台キャンパスの歴史は、明治大学の前身である明治法律学校が、1886年に有楽町からこの駿河台の地へ校舎を移転したことに始まります。開校式には大木喬任や福澤諭吉など、錚々たる顔ぶれが出席しました。

その後、キャンパスは着実に規模を拡大していきます。土地の購入や新たな建物の建設が進められ、1911年には創立30周年を記念する初代記念館が竣工。しかし翌年焼失の憂き目に遭いながらも、迅速に2代目記念館が建て直されました。

1923年の関東大震災では壊滅的な被害を受けますが、大学は復興に尽力。1927年には大学1号館、1928年には3代目記念館が完成し、キャンパスは力強く再生します。この頃には専門部女子部も設置されるなど、教育内容も拡充されました。

戦時中は校舎が軍に徴用され、終戦間際には空襲による被害も受けました。しかし、戦後の混乱期を乗り越え、新制明治大学として再出発。

高度経済成長期以降は、さらなる発展を遂げます。1952年には低学年の一部が和泉キャンパスに移転し、機能分担が進む一方、駿河台キャンパスには次々と新しい施設が建設されました。1958年には堀口捨己設計による6・7号館が竣工し、1959年には新図書館が開館。1960年代には10号館、5号館、3号館などが完成し、現代のキャンパスの骨格が形作られていきました。

1980年代に入ると、創立100周年記念事業としてキャンパスの再整備が進められます。100周年記念図書館や研究棟、そして現在の大学会館が建設され、教育・研究・管理機能の強化が図られました。

1990年代後半からは、キャンパスのシンボルとなるリバティタワー（1998年竣工）をはじめ、中央図書館（2000年竣工）、アカデミーコモン（2004年竣工）、グローバルフロント（2013年竣工）といった大型施設が次々と誕生。歴史ある駿河台キャンパスは、最新鋭の設備を備えた現代的な都市型キャンパスへとその姿を変貌させています。

主な施設

駿河台キャンパスには、教育・研究、学生支援、文化活動など、多様な機能を担う施設が点在しています。

リバティタワー: 明治大学創立120周年を記念して建てられた、地上23階、高さ約120mの高層校舎。講義室や研究室が集まるキャンパスのランドマークです。
アカデミーコモン: アカデミーホールや生涯学習機関のリバティアカデミー、専門職大学院などが入る複合施設。地下には、刑事・商品・考古の各分野の展示を行う明治大学博物館や、作詞家・阿久悠氏の記念館も併設されています。
大学会館: 大学の法人本部や入学センター、就職キャリア支援センターなど、大学運営の中枢機能が集約された建物です。
研究棟: 大学院の研究室や付属のクリニックなどが入居しています。
12号館: メディアライブラリー、情報教室、CALL教室など、情報教育関連施設が充実しています。
グローバルフロント: 人文・社会科学系大学院や研究機構、国際連携関連部署などが集まる教育・研究棟です。
紫紺館: 校友会事務局や会議室、レストランなどを備えた施設です。
10号館: かつての法学部校舎ですが、現在はサークル活動の拠点として利用されています。
14号館: 大学院生向けの共同研究室などとして活用されています。
猿楽町校舎: かつて付属高校・中学校だった建物を利用しており、現在は研究所などが入っています。敷地内には漫画・サブカルチャーに特化した米沢嘉博記念図書館があります。
* 師弟食堂: 戦前からキャンパス内に存在した、長い歴史を持つ学生食堂です。場所を変えながら多くの学生に親しまれてきました。

アクセス

駿河台キャンパスは交通の便が非常に良く、JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅、東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅、東京メトロ半蔵門線、都営三田線・新宿線の神保町駅など、複数の駅から徒歩圏内に位置しています。

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