星のかがやきよ/夏を待つセイル(帆)のように

ZARD 40thシングル「星のかがやきよ／夏を待つセイル（帆）のように」詳細

ZARDの40作目のシングル『星のかがやきよ／夏を待つセイル（帆）のように』は、11thシングル『この愛に泳ぎ疲れても／Boy』以来となる両A面シングルとして、前作『今日はゆっくり話そう』から5ヶ月後のリリースとなりました。このシングルは、日本テレビ系・読売テレビ制作アニメ『名探偵コナン』と映画『名探偵コナン 水平線上の陰謀』とのタイアップという、大きな話題と共に世に送り出されました。

「星のかがやきよ」：疾走感溢れるギターポップ

アニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマとして起用された「星のかがやきよ」は、大野愛果による作曲、そして「Get U're Dream」以来5年ぶりとなる葉山たけしによる編曲が担当しました。明るく、疾走感あふれるギターポップサウンドは、アニメの雰囲気にぴったりとマッチし、幅広い世代に受け入れられる親しみやすさが特徴です。

坂井泉水自身は、この楽曲について「集中して短い時間で制作し、"キラキラ星"のような感覚で、お子様からご年配の方まで簡単に覚えていただけるような、童謡のような曲にしたかった」と語っています。そのシンプルなメロディーと覚えやすい歌詞は、多くの人々の心に響き、瞬く間に人気を博しました。さらに、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの藤岡裕大選手の応援歌の原曲にも使用されるなど、その人気は野球界にも広がっていきました。PlayStation 2用ソフト『太鼓の達人 とびっきり!アニメスペシャル』への収録も、この楽曲の人気を後押ししました。

「夏を待つセイル（帆）のように」：映画の世界観を体現

映画『名探偵コナン 水平線上の陰謀』の主題歌として書き下ろされた「夏を待つセイル（帆）のように」は、「星のかがやきよ」とは対照的に、じっくりと時間をかけて制作されました。映画のストーリーを考慮し、映画監督からの細かい指示も受けながら、"温かさ・ぬくもり"を重視して制作された楽曲は、映画の世界観を見事に表現しています。坂井泉水自身も『名探偵コナン』の熱心なファンであったことから、映画の公開に合わせて「小五郎さんへのメッセージ」という名目でビデオ出演するなど、作品への深い愛情が感じられます。

ジャケット写真に隠された事実

シングルのジャケット写真には、坂井泉水の背後に人物が写っていますが、これは前年のライブツアー『What a beautiful moment Tour』でマニピュレーターとして参加した大藪拓であることが、ディレクターの寺尾広によって公表されました。この小さなディテールにも、ファンは注目し、話題となりました。

チャート記録と収録アルバム

オリコンシングルチャートで2位を獲得した本作は、1999年の「世界はきっと未来の中」以来11作ぶりとなるトップ3入りを果たし、ZARDの変わらぬ人気を証明しました。発売週の『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』では「夏を待つセイル（帆）のように」が使用され、さらに大きな話題を呼びました。通算38作目のトップ10入りは、サザンオールスターズに次ぐ歴代2位、女性歌手としては1位という記録的なものでした。(いずれも2005年当時)

数々のアルバムにも収録されており、『君とのDistance』、『Golden Best 〜15th Anniversary〜』、『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜The Movie Themes Collection〜』、『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 3 〜名探偵コナン テーマ曲集3〜』、『ZARD Single Collection 〜20TH ANNIVERSARY〜』、『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』、『劇場版 名探偵コナン 主題歌集 〜“20”All Songs〜』など、多くのファンに長く愛され続けています。

楽曲情報

星のかがやきよ
作詞：坂井泉水
作曲：大野愛果
編曲：葉山たけし

夏を待つセイル（帆）のように
作詞：坂井泉水
作曲：大野愛果
編曲：葉山たけし

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