寺尾広

寺尾広:日本の音楽シーンを彩るマルチプレイヤー



寺尾広氏は、日本の音楽業界において、その類まれな才能で多岐にわたる活躍を続ける音楽ディレクターキーボーディスト、そして作曲家編曲家です。ビーイング傘下のGIZA studioに所属し、大阪府を拠点として活動しています。

音楽業界への道:証券会社員から音楽プロデューサーへ



彼のキャリアは、意外な出発点から始まりました。当初は証券会社に勤務していましたが、就職情報誌でビーイングの存在を知り、音楽業界への転身を決意します。1986年11月21日、ビーイングに入社したことが、彼の音楽人生の始まりとなりました。

ビーイングでの活躍とバンド活動



ビーイング入社後は、着実にキャリアを積み重ね、1990年には製作室室長に就任。その後、2000年には自身のバンド、Soul Crusadersを結成し、音楽家としての才能を直接表現する場も持ちます。しかし、2002年にはSoul Crusadersを解散。以降は、プロデューサー、ディレクター作曲家編曲家として活動の幅を広げていきます。

数々のアーティストを支えるクリエイター



寺尾広氏の活動は多岐に渡り、その才能は多くのアーティストの作品に息づいています。ZARDWANDST-BOLANといった、日本の音楽史に名を刻むアーティストの作品にも多数参加。楽曲提供、編曲、そしてレコーディングへの参加と、その貢献は計り知れません。

ディレクターとして携わった主な作品: シングルではZYYG、REV、ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄の「果てしない夢を」など、アルバムでは、青紀ひかり『Indigo』、栗林誠一郎『You Never Know』、T-BOLANHEART OF STONE』『LOOZ』、PAMELAH『Pure』『SPIRIT』、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWFIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW I』、WANDS『PIECE OF MY SOUL』など、数多くのアーティストの作品を手掛けています。

作曲家編曲家としての活動: ZARD「お・も・ひ・で」「淡い雪が溶けて」、三枝夕夏 IN db「明日に降る夢よ」、Mi-Ke「あっぷる・らぶ」、そして数多くのアーティストへの楽曲提供や編曲を手掛けています。その中には、西城秀樹「ハッピー・エンドをぶっとばせ」、B.B.クィーンズ「悲しきバレンタイン」といった、世代を超えて愛される楽曲も含まれます。

さらに、安宅美春、Cup's、KEY WEST CLUB、高田純次&近藤房之助Mi-KeFIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW、桜っ子クラブさくら組といった、多様なアーティストへの編曲にも携わっています。ドラマや映画の劇伴音楽も手掛け、その才能は多方面に広がっています。

レコーディング参加: 寺尾広氏は、単に楽曲制作に携わるだけでなく、自ら演奏に参加することもあります。宇徳敬子上木彩矢ZARD、PINC INCといったアーティストの作品で、キーボード、パーカッション、コーラスとしてレコーディングに参加しています。

音楽業界における寺尾広氏の存在感



寺尾広氏は、日本の音楽シーンを長年にわたって支え続けてきた、なくてはならない存在です。音楽ディレクターとしての確かな手腕、作曲家編曲家としての類まれな才能、そしてレコーディング参加における卓越した技術。これらの要素が組み合わさり、数々の名曲を生み出し、多くのアーティストの成功を支えてきました。彼の今後の活動にも、大きな期待が寄せられています。

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