星野良生

星野良生（ほしの よしたか）

星野良生は1988年8月10日生まれの日本の将棋棋士であり、プロe棋士としても知られています。彼は埼玉県上尾市出身であり、西村一義九段の門下生として成長してきました。棋士番号は295です。

将棋との出会いと棋歴のスタート

将棋との出会いは、5歳の時にリバーシの裏に将棋盤を見つけたことがきっかけでした。そこから興味を持ち、2001年9月には奨励会に入会します。しかし、最初の半年は成績不振に苦しみ、7級に降級してしまいました。19歳で三段に昇段した後は、2007年度前期から三段リーグに参加し、成績の波が大きい時期もありましたが、2013年度後期にプレッシャーを乗り越え四段に昇段しました。この際、同時に昇段したのは宮本広志です。

三段在籍時には、第39回新人王戦に参加。プロ棋士である及川拓馬や中村太地を破り、決勝三番勝負に進出しましたが、佐藤天彦に連敗し、史上初の奨励会三段優勝を逃しました。

プロデビュー後の歩み

プロとしてのデビューを迎えた後、星野は第76期[[順位戦]]で成績が思わしくなく、2勝8敗という結果になり、初めて降級点を受けることになりました。2020年度には第70回NHK杯で本戦に初出場し、1回戦で本田奎に敗れましたが、成長の証とも言えます。

また、第33期（2021年度）竜王戦では6組ランキング戦の決勝に進出し、昇級を果たしました。さらに、銀河戦本戦Bブロックでは最多勝者となり、ベスト8まで進むなど、若手棋士としての実力を証明しました。

得意戦法と棋風

星野の棋風は、主に矢倉を中心とした居飛車を得意としており、特に「中飛車破り」に秀でています。また、早めの攻撃を心掛けた力戦・急戦スタイルが特徴です。2010年度にはプロ間で広まった「超速▲3七銀」という戦法の開発者とされ、これにより第38回将棋大賞の升田幸三賞を受賞しました。

プロ棋士としてのエピソード

彼の棋士としてのキャリアには興味深いエピソードが多く存在します。2004年の順位戦での激闘を記録したのは、当時15歳の星野であり、終了までに一日近い時間が掛かる試合もありました。この時、星野は全ての感想戦に立ち合わせられ、記録の清書を手がける等、将棋に対する熱意を見せました。

2014年にはアマチュア棋士の今泉健司に敗れたことがきっかけで、今泉がプロ編入試験の受験資格を満たし、結果的に星野は再戦に挑むことになりますが、再び敗れたことで今泉がプロ入りする道を開いたこともありました。

家族と多様な活動

プライベートにおいては、2020年に副収入を得るべく、株式会社シルバースタージャパンに正社員として就職し、将棋やボードゲームの開発に従事しています。自身の息子には、将棋にちなんだ名前を付けたりと、家族への愛情も深い一面があります。

2021年にはプロe棋士としても認定を受け、幅広い分野で活躍する姿勢を見せています。今後の更なる活躍が期待される若手棋士の一人です。

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