春名寿章

春名 寿章について

春名 寿章（はるな ひさあき、1907年 - 1960年）は、日本の牧師であり、日本基督改革派教会の創立メンバーの一人として知られています。彼は、日本の改革派教会におけるウェストミンスター小教理問答の専門家であり、多くの信者に影響を与えました。

幼少期と教育

春名は幼少期から神学校での教育を受けました。特に、中央神学校時代には、サムエル・フルトンから大きな影響を受けました。フルトンは、彼にとって精神的な父とも言える存在であり、信仰に深い理解を持たせる手助けをしました。

その後、留学してジョン・グレッサム・メイチェンに師事しました。メイチェンは、アメリカにおいて改革派教会の教義を深める重要な人物であり、春名もそこで多くの教義や神学的思索を学び取りました。

牧師としての活動

1931年、春名は神戸市にある日本基督教会の板宿教会の牧師に就任しました。彼はこの役職を通じて、信者たちに対する支援を行い、また広く教会の活動に貢献しました。特に戦争の期間中は、宮城遥拝に対する抵抗を示しました。

1949年、春名は岡田稔、常葉隆興、松尾武とともに日本基督改革派教会を設立しました。この教会は最初8つの教会から成り立ち、改革派教会の活動を広げる礎となりました。

教育者としての役割

春名は神戸改革派神学校においてウェストミンスター小教理問答を教え、多くの学生にその重要性を伝えました。彼の教育方法は、聖書に基づいており、学生たちが神学を深く理解する手助けをしました。彼の影響を受けた学生の中には、後に牧師や神学者として活躍する者たちも数多くいます。

40代の時、彼はフルトンの母校であるアメリカのコロンビア神学校に留学し、さらなる知識と経験を積みました。春名は、機関紙『聖書研究の友』にウェストミンスター小教理問答の講解を連載し、その後それをまとめた本が1977年に息子たちの手によって出版されました。

晩年と死去

晩年には病を患い、淀川キリスト教病院に入院することになります。そこで1960年に彼は生涯を終えました。彼の死後、板宿教会は松田一男が引き継ぎ、信者たちの信仰継承を続けました。

著作

春名寿章の主な著作には、「ウェストミンスター小教理問答講解（上）（下）」があり、聖恵授産所出版部から1977年に発行されました。彼の著作は、改革派教会における信仰の深化に寄与する貴重な資料となっています。

春名寿章の生涯は、日本のキリスト教界における重要な足跡を残しました。彼の教えと影響は、今も多くの人々に受け継がれています。

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