春日居町駅

春日居町駅：山梨県笛吹市のローカル駅

春日居町駅は、山梨県笛吹市春日居町別田に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線沿線の駅です。駅番号はCO40。太平洋戦争後に別田駅として開業し、1993年に春日居町駅と改称されました。春日井駅との混同を避けるため「町」が駅名に付けられています。

歴史：戦後開業から無人駅へ

1954年12月1日、国鉄別田駅として開業。当初は旅客営業のみでしたが、1970年10月1日には無人駅となりました。1987年の国鉄分割民営化によりJR東日本に継承され、1993年4月1日には現在の駅名である春日居町駅に改称されました。2004年10月には春日居町の市町村合併に伴い、所在地が笛吹市に変更。同月16日にはSuicaの利用が可能になり、東京近郊区間にも編入されました。近年では、2021年3月29日に自動券売機の営業を終了しています。

駅構造：シンプルな無人駅

春日居町駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。ホームは嵩上げされておらず、駅舎もありません。ホームの東京寄りに階段と改札口（自動改札機なし）が設置されています。待合室はありませんが、各ホームにベンチが用意されています。ホーム間の移動は、駅に隣接する別田踏切を経由する必要があり、跨線橋や構内踏切はありません。甲府駅管理の無人駅で、Suica簡易改札機と乗車駅証明書発行機が設置されています。かつては自動券売機がありましたが、現在は撤去されています。線路はほぼ北東から南西に走り、東京方面ホームは線路の北西、松本方面ホームは南東に位置しています。駅東京寄り約150m手前には保守作業車用の車庫がある短い側線があります。

利用状況と周辺環境

一日平均利用者数は山梨県統計年鑑の数値を基に算出されています。旧春日居町唯一の鉄道駅で、町域南部、山梨市寄りの平坦地に位置しています。駅周辺には、観光案内所（パンフレット設置のみ）、公衆トイレ、ロータリーなどが整備されています。春日居の中心部までは直線距離で約800mです。

駅周辺には、笛吹市役所春日居支所、笛吹市立春日居小学校、春日居郵便局、保泉寺、国道140号（青梅街道）などがあります。バス路線も整備され、『春日居町駅』停留所から栄和交通の路線バスが山梨厚生病院や石和温泉駅方面へ向かっています。ただし、土日祝日と年末年始（12月30日～1月3日）は運休となります。

隣の駅

• - 山梨市駅
• - 石和温泉駅

まとめ

春日居町駅は、歴史ある無人駅ながら、Suica対応やバス路線との接続など、利便性を高めるための設備が整えられています。シンプルな構造ながらも、地域住民の生活を支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。周辺環境も充実しており、観光客にとってもアクセスしやすい駅です。ただし、無人駅であるため、利用にあたっては事前に時刻表などを確認するなど、注意が必要です。

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