春日神社 (豊中市宮山町)

春日神社の概要

春日神社は、大阪府豊中市宮山町に位置する神社です。その歴史は古く、創建は不詳とされていますが、伝承によれば承和2年（835年）には社殿の修繕が行われたとされています。以来、旧桜井谷村の地主神として地域の人々に深く信仰されてきました。特に、社殿の北側に広がるつつじ園は、満開の時期には多くの人々が訪れ、その美しい光景を楽しんでいます。

歴史

春日神社は、創建以来、数々の歴史的な出来事を経験してきました。延元3年（1338年）には兵火により焼失しましたが、その後、文明15年（1483年）に社殿が再建されました。しかし、永正6年（1509年）には室町幕府10代将軍足利義稙により社殿の規模が縮小され、戦国時代には荒廃しました。さらに、織田信長の荒木村重討伐の際にも戦火に巻き込まれ、再び社殿が焼失しました。その後、安部摂津守の領地となり、慶安3年（1650年）に再建され、現在の姿に至っています。

主な行事

春日神社では、年間を通して様々な祭事や行事が執り行われています。

例大祭（秋祭り）: 毎年10月12日に行われる最も重要な祭事です。午前11時から祭典が始まり、午後には神楽やだんじり囃子が奉納されます。地域の人々が五穀豊穣を感謝し、賑わいを見せる祭りです。
左義長（さぎちょう）: 毎年1月15日（小正月）に行われます。正月飾りなどを焼いて無病息災を祈る行事です。
その他の行事: 歳旦祭（1月1日）、節分祭（2月3日）、つつじ園開園・春祭り・英霊慰霊祭（4月上旬）、大祓（夏越）（6月30日）、夏祭り（7月12日）、七五三祭（11月中）、大祓（年越し）・除夜祭（12月31日）など、年間を通して様々な祭事が行われます。毎月1日には月次祭も行われています。

境内

春日神社の境内には、本殿の他にもいくつかの社や神様が祀られています。

天神社: 菅原道真公を祀る社。
稲荷社: 豊受姫大神、宇賀魂大神、火産大神を祀る社。
山神社: 素盞鳴尊を祀る社。
地蔵尊: 地蔵尊を祀る。
大山津見社: 大山津見大神を祀る社。
薬師社: 薬師如来（少彦名命）を祀る社。

また、社殿前の燈籠は延享元年（1744年）に、狛犬は文政7年（1824年）にそれぞれ奉納されたものです。

文化財

春日神社には、豊中市指定文化財である木造漆箔薬師如来坐像が所蔵されています。

アクセス

春日神社へのアクセスは以下の通りです。

公共交通機関:
阪急宝塚本線 豊中駅から阪急バス宮山バス停下車すぐ
北大阪急行 千里中央駅から阪急バス宮山バス停下車すぐ
大阪モノレール 柴原阪大前駅から阪急バス宮山バス停下車すぐ
自家用車:
* 府道豊中亀岡線・大阪中央環状線桜の町交差点より北へ800m

公式サイト

詳しい情報については、春日神社の公式ホームページをご参照ください。
春がいちばんに訪れる神社 つつじの社春日神社（公式ホームページ）

春日神社は、地域の人々の心の拠り所として、今日も静かにその歴史を刻み続けています。

もう一度検索