昭和残侠伝 死んで貰います

昭和残侠伝 死んで貰います

『昭和残侠伝 死んで貰います』は、1970年9月22日に公開された東映製作の任侠映画であり、昭和残侠伝シリーズの第7作目にあたります。監督はマキノ雅弘、主演は高倉健が務めました。脚本は大和久守正、音楽は菊池俊輔が担当しています。

ストーリー

本作は、昭和の激動期を背景に、義理と人情に生きる男たちの姿を描いた任侠映画です。高倉健演じる主人公・花田秀次郎が、様々な困難に立ち向かいながら、仲間との絆を深め、悪に立ち向かう姿が描かれています。藤純子演じるヒロイン・幾江との切ない関係も物語に深みを与えています。

キャスト

主演の高倉健をはじめ、藤純子、山本麟一、津川雅彦、池部良など、豪華な俳優陣が顔を揃えています。高倉健は、義理堅く、情に厚い主人公を見事に演じ、観客を魅了しました。藤純子は、本作でもその美しさと凛とした強さを兼ね備えた女性を演じ、物語に華を添えています。脇を固める俳優たちも、それぞれの役柄を魅力的に演じ、作品に奥行きをもたらしています。

主な出演者は以下の通りです。

花田秀次郎：高倉健
幾江：藤純子
権藤熊次郎（観音熊）：山本麟一
書生節の男：津川雅彦
芸者：三島ゆり子
花田武史：松原光二
花田お弓：上村香子
小夜：八代万智子
花田清吉：加藤嘉
花田お秀：荒木道子
お峰：石井富子
早船徳治：高野真二
駒井甚造：諸角啓二郎
芸者屋のおかみ：赤木春恵
寺田友之助：中村竹弥
坂井：長門裕之
風間重吉：池部良

スタッフ

監督のマキノ雅弘は、数々の任侠映画を手がけた名匠であり、本作でもその演出手腕を遺憾なく発揮しています。撮影は林七郎と清水政郎、音楽は菊池俊輔が担当し、作品の雰囲気を盛り上げています。また、チーフ助監督には澤井信一郎が名を連ねています。

主なスタッフは以下の通りです。

企画：俊藤浩滋、吉田達
脚本：大和久守正
撮影：林七郎、清水政郎
録音：広上益弘
照明：川崎保之丞
美術：藤田博
編集：田中修
助監督：沢井信一郎
擬斗：日尾孝司
音楽：菊池俊輔
主題歌：『昭和残侠伝』（キングレコード）（作詞・作曲：水城一狼 唄：高倉健）

エピソード

ちばあきおの漫画『キャプテン』では、登場人物が本作に言及する場面があります。
高倉健主演の任侠映画は、観客が鑑賞後になりきり、映画のセリフを口にしたり、真似をしたりすることが社会現象になったほど人気がありました。
映画評論家の高田文夫は、学生時代に『高倉健五本立て』を鑑賞後、「死んでもらいます」と言って犬を蹴飛ばしていたというエピソードがあります。

評価

本作は、任侠映画の傑作として、現在でも多くのファンに愛されています。高倉健の迫力ある演技や、時代劇のような演出、そして義理と人情の世界観が、観客の心を捉えます。昭和の時代を代表する映画の一つとして、その評価は高く、後世の映画にも大きな影響を与えました。

同時上映

『ずべ公番長 夢は夜ひらく』（主演：大信田礼子 / 監督：山口和彦）

外部リンク

昭和残侠伝 死んで貰います - allcinema
昭和残侠伝 死んで貰います - KINENOTE

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