時野谷敦

時野谷敦（ときのや あつし）は、1941年（昭和16年）4月に生まれた日本の外交官です。彼は、タイ駐箚特命全権大使を歴任したことで知られています。

生い立ちと外務省入省

時野谷氏は、1962年（昭和37年）に京都大学法学部在学中に外務公務員採用上級試験に合格し、翌1963年（昭和38年）に外務省に入省しました。入省後、同年8月にはアメリカに渡り、フレッチャースクールで在外上級研修員として語学研修を受けました。

外務省でのキャリア

1967年（昭和42年）7月、時野谷氏は在アメリカ合衆国日本国大使館に勤務し、その後、アメリカ局北米第二課に配属されました。1971年（昭和46年）5月には国際連合局社会課に異動、1973年（昭和48年）8月には駐インドネシア大使館に勤務しました。1975年（昭和50年）7月には、経済協力開発機構（OECD）日本政府代表部に派遣され、その後1977年（昭和52年）9月には大臣官房総務課に、1978年（昭和53年）12月には大臣官房調査官として勤務しました。

1979年（昭和54年）7月には経済協力局国際機構課長に就任。1980年（昭和55年）7月には、宮澤喜一内閣官房長官秘書官事務取扱を兼務しました。1983年（昭和58年）2月からは在英国日本国大使館参事官として勤務し、同年12月まで国際戦略問題研究所研究員も務めました。

その後、[1985年]]（昭和60年）10月には外務大臣官房人事課長、1988年（昭和63年）1月には北米局外務参事官、1989年（平成元年）9月には北米局審議官を歴任。1990年（平成2年）8月にはサンフランシスコ総領事に就任しました。1994年（平成6年）3月には北米局長に昇進し、1995年（平成7年）8月には欧州連合]日本[[政府代表部特命全権大使に任命されました。

1999年（平成11年）2月には特命全権大使査察担当大使、同年7月には外務省研修所長に就任。2001年（平成13年）6月には再び特命全権大使査察担当大使を務め、同年12月には駐タイ特命全権大使に任命されました。2005年（平成17年）11月18日に退官しています。

退官後

退官後の2006年（平成18年）3月には、住友商事株式会社の顧問に就任。また、日本タイ協会顧問、一般社団法人日本国際実務研修協会理事、北カリフォルニア会理事も務めています。2016年（平成28年）11月には、長年の外交における貢献が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

同期入省者

時野谷氏と同期入省には、以下の人物がいます。

野村一成（東宮大夫・駐ロシア大使）
平林博（外務省経済協力局長）
浅井基文（駐英公使・政治学者）
野口雅昭（駐チュニジア大使・国際政治学者・ブロガー）

外部リンク

バンコク週報インタビュー
時野谷敦前駐タイ大使を招き＝タイ政治情勢のセミナー（FEC民間外交推進協会ホームページ）

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