晧台寺

晧台寺（こうたいじ）

長崎県長崎市に位置する晧台寺は、曹洞宗の寺院であり、正式には海雲山普昭晧台禅寺と称します。長崎三大寺（晧台寺・本蓮寺・大音寺）の一角を担い、市内外に14の末寺を持つ由緒ある寺院です。

歴史

晧台寺の歴史は、1608年（慶長13年）に肥前国松浦郡相神浦村山口村（現在の佐世保市相浦地域）において、洪徳寺の住職であった亀翁良鶴によって、笠頭山洪泰寺として風頭山麓に創建されたことに始まります。

その後、1615年（元和元年）には佐賀の玉林寺住職であった一庭融頓が当寺の住職を兼務し、1619年（元和5年）からは玉林寺の末寺となりました。

1626年（寛永3年）には現在の場所に移転し、1642年（寛永19年）には一庭融頓が将軍徳川家光、さらに明正天皇への拝謁を許され、この際に天皇より現在の山号寺号を賜りました。

境内には、長崎奉行として在任中に長崎で亡くなった4名をはじめ、唐通事の林家・宮梅家、長崎町年寄の高木家・薬師寺家の子孫、さらにはシーボルトの娘である楠本イネの墓があります。また、修行道場としての僧堂も設置されており、禅の修行が行われています。

1660年代に建立された本堂、僧堂、衆寮（幼稚園の前身）は、1945年（昭和20年）の原爆の被害を免れましたが、老朽化が進んだため、2016年（平成28年）に再建計画が立てられました。2021年（令和3年）には解体工事が始まり、2023年（令和5年）1月までに建て替え工事が完了し、新たに納骨堂が整備され、同年9月には落慶式が執り行われました。

文化財等

晧台寺には、以下のような文化財が指定されています。

長崎県指定有形文化財
山門
仁王門 - 1680年（延宝8年）に建築されたと伝えられており、長崎県内に現存する社寺の門としては最古のものです。
大仏殿
文書
長崎市指定有形文化財
梵鐘 - 1702年（元禄15年）に谷口安左衛門によって改鋳されたものです。

アクセス

晧台寺へのアクセスは以下の通りです。

長崎電気軌道思案橋電停・めがね橋電停より各徒歩5分
長崎電気軌道市民会館電停より徒歩8分
長崎自動車道長崎インターチェンジよりながさき出島道路・国道324号経由

周辺施設

晧台寺の周辺には、以下の施設があります。

晧台寺幼稚園
中島川
眼鏡橋
長崎市立諏訪小学校

関連項目

精霊流し - 2003年公開の映画でロケ地として使用されました。

外部リンク

海雲山　晧臺寺　公式ページ
* 晧台寺ブログ

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