智北駅

智北駅：静かな北海道の駅

北海道名寄市智恵文地区に位置する智北駅は、JR北海道宗谷本線沿線にある無人駅です。1959年11月1日、智恵文駅と南美深仮乗降場間に智北仮乗降場として開業しました。当初は旅客のみの取扱いでしたが、1987年の国鉄分割民営化に伴い、JR北海道の駅に昇格し、現在の名称となりました。

智北という駅名は、智恵文の北側に位置することに由来しています。開業から現在に至るまで、幾度かの変化を遂げてきました。1991年には北海道道252号美深名寄線の整備に伴い、駅舎が智恵文駅寄りに120m移転、キロ程も変更されています。さらに2020年にはJR北海道から名寄市への維持管理移管が発表され、翌2021年4月より、名寄市が駅を管理するようになりました。

駅舎は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。分岐器を持たないシンプルな棒線駅で、ホームの旭川方（南側）に踏切があり、階段でホームと連絡しています。無人駅であるため、駅員は常駐していませんが、利用者の便宜を図るため、ホーム上にはプレハブ式の待合所が設置されています。

智北駅の周辺環境は、自然豊かな場所です。駅周辺は沼や湿地が多く、田園風景が広がっています。すぐ近くには智恵文沼があり、のどかな雰囲気を醸し出しています。また、北海道道252号美深名寄線沿いに位置しており、バス路線も利用可能です。

利用状況については、近年は乗降客数が減少傾向にあります。具体的な数値は公開されていませんが、地元住民の生活路線としての役割を担っていることは確かです。智北駅は、宗谷本線の中でも特に静かで落ち着いた雰囲気を持つ駅であり、北海道の豊かな自然を肌で感じることができる場所です。

上り最終列車は当駅を通過するため、利用の際には時刻表の確認が必要です。隣の駅は、下り方面が南美深駅（廃駅）、上り方面が智恵文駅です。

智北駅は、単なる交通の拠点というだけでなく、北海道の地方の生活を垣間見ることができる、魅力的な場所です。静かな環境の中で、ゆっくりと北海道の時間を過ごしたい方におすすめです。 周辺にはひぶなの里 ちえぶんパークや天塩川といった観光スポットもあり、観光の拠点としても活用できます。 無人駅ならではの静けさと、周囲の自然の豊かさ、そして地元住民の温かさを感じることができる、そんな駅が智北駅です。

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