智頭町民すぎっ子バス

智頭町民すぎっ子バス

智頭町民すぎっ子バスは、鳥取県八頭郡の智頭町で運行されていたコミュニティバスで、地元住民の移動を支援するために設計されました。このバスは自家用車による有償運送の形態を取っており、地域に密着したサービス展開が特徴でした。

バスの運行と料金

すぎっ子バスの料金は均一制が採用されており、大人は200円、小学生や幼児は100円で利用できました。さらに、智頭町の総合案内所や智頭急行智頭駅で専用定期券や回数券の販売が行われており、通勤や通学をする人々にとって便利な選択肢が提供されていました。例えば、通勤用の1か月定期券は6,000円で、通学用の1か月定期券は大人が5,000円、小学生が2,500円と設定されていました。

一般路線の乗車券は利用できず、運行は日ノ丸自動車（日ノ丸バス）に委託されていました。バスは毎週の休日や特定の年始の時期には全便運休することが決められていました。

歴史と運行の変遷

智頭町民すぎっ子バスは、2007年1月4日に運行を開始しました。翌年の2008年4月には、鳥取自動車道の福原パーキングエリアが開通したことにより、山郷線の一部便が高速バス停を経由する形で変更されました。また、2012年には智頭町内の小学校が統合され、那岐線に小学生専用のスクールバスが導入されるなど、地域のニーズに応じたサービスが拡充されました。

すぎっ子バスは運行を続けてきましたが、2023年3月31日をもってそのサービスを終了しました。翌日の4月1日には、バスの代替としてスクールバスと地域住民の自家用車を組み合わせた地域共助型の乗合タクシー「のりりん」が新たに運行を開始しました。

車両と運行情報

運行に使用される車両は中型バスが5台配置されており、日野のメルファ4台とレインボー1台が運行にあたりました。「日野・メルファ」の一部車両は宝くじ協会からの助成金で寄贈されたもので、智頭町の特別利用債を使って購入した車両もありました。2012年には、町内にある小学校の統合に伴い、大型バスが1台追加され、当該車両は小学生専用スクールバスとしての役割を担いました。

智頭町民すぎっ子バスは、地域住民の日常の足として重要な役割を果たしながら、地域経済の活性化にも寄与したバス事業でした。

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