月姫 MOONLIGHT PRINCESS

アルバム『月姫 MOONLIGHT PRINCESS』について

『月姫 MOONLIGHT PRINCESS』は、1983年3月21日にリリースされた山口美央子の3枚目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、キャニオン・レコードのF-LABELから発売され、山口の作品の中では唯一オリコンチャートにランクインしたという特別な位置づけを持っています。

アレンジと制作の背景

本作は、前作までの2作にアレンジャーとして参加していた井上鑑から、当時一風堂で活動していた土屋昌巳にアレンジが変更されています。土屋の新たなアプローチが、山口の楽曲に新しい息吹を与えました。アルバムには全8曲が収められており、その内の5曲は後にシングルとしても発売されています。

アルバムの主な収録曲

以下、アルバムに収録されている代表的な楽曲を紹介します：
1. 夕顔 -あはれ-
5thシングル「さても天晴れ 夢桜」のB面として発売された後、アルバム発売から3ヵ月後にシングル化。
2. 夏
3rdシングルで、アルバム・ヴァージョンが収録されています。この曲は未CD化のインストゥルメンタル・ヴァージョンも存在します。
3. 沈みゆく
4. 鏡
5. 白昼夢
6. 月姫（MOONLIGHT PRINCESS）
4thシングル「恋は春感」のB面に収録。
7. さても天晴 夢桜
5thシングルのA面として、後にシングルカットされました。
8. 恋は春感
この曲はコーセーのCMソングとしても知られています。

なお、8曲目には元々「夏」のインストゥルメンタルが収録される予定でしたが、タイアップが決まったためにこの楽曲に差し替えられました。

リリースと再発

リリースから数年後の2017年12月には、本作を含む山口美央子のアルバム3作がデジタルリマスタリングされ、初めてCDとしてリリースされました。この際、オリジナルLP盤の歌詞カードや帯、レコードレーベルなどが再現された紙ジャケット仕様に変更されています。さらに、オリジナルレコード版にあったA式のジャケットはこのCDでE式に、金色の帯は黄土色に変わっています。

アルバムを支えたミュージシャンたち

アルバムには、以下のようなミュージシャンが参加しており、山口美央子の音楽づくりに寄与しました：

• - 山口美央子 - Vocals、Keyboards
• - 土屋昌巳 - Arranger、Guitar (Track 6)
• - 松武秀樹 - Synthesizer Programmer
• - 渡辺等 - Bass
• - 村上 “ポンタ” 秀一 - Drums (Track 2)
• - 仙波清彦 - Percussion
• - 後藤次利 - Arranger (Track 8)

また、制作スタッフも豪華で、プロデューサーには立川直樹、エンジニアには飯尾芳史が名を連ねています。

まとめ

『月姫 MOONLIGHT PRINCESS』は、山口美央子のキャリアの中でも重要な作品であり、リリース当初から現在に至るまで多くのファンに愛されています。山口の独特な歌声と土屋の新しいアレンジによって生まれたこのアルバムは、当時の音楽シーンに新たな風をもたらしました。

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