有田川

有田川（ありだがわ）

有田川は、紀伊半島の西部、和歌山県の中北部を流れる二級水系の本流です。その源を伊都郡高野町の楊柳山（標高1008.5m）に発し、概ね南西方向に流れ、金屋地点で早月谷川と合流した後、西へ流れを変え、紀伊水道へと注ぎます。流域面積は約467.8平方キロ[[メートル]]、幹川流路延長は約94キロ[[メートル]]に及びます。

地理的特徴

有田川の流域は、山林が約83%を占め、宅地は約3%、水田・畑が約14%となっています。この地域は温暖な気候に恵まれ、ミカン類やブドウなどの果樹、トマトなどの野菜栽培が盛んです。特に「有田みかん」は全国的に有名で、有田川流域は国内有数のミカン生産地として知られています。また、山椒の栽培も盛んで、上流部の旧清水町は貴志川上流と並ぶ主要な産地です。

河口には有田市が位置し、集落が広がっています。川幅が広く、水質は全域にわたって良好です。二川ダムより上流は、旧清水町と呼ばれていた地域で、紀北屈指の清流として知られています。阪神地方からのアクセスも比較的良いため、河岸沿いには多くのキャンプ場があり、流れが緩やかで浅瀬も多いため、川遊びを楽しむ観光客も多く訪れます。鮎釣りも盛んで、和歌山県内で最も早く5月初旬に解禁されます。

上流部には、日本の棚田百選にも選ばれた「あらぎ島」があり、その美しい景観は多くの人々を魅了しています。

流域の自治体

有田川の流域には以下の自治体が含まれます。

和歌山県
伊都郡: 高野町、かつらぎ町
有田郡: 有田川町
有田市

並行する交通

有田川には、以下の交通網が並行しています。

鉄道
JR西日本 紀勢本線（藤並駅〜箕島駅間で並行、藤並駅〜紀伊宮原駅間で渡河）
かつては有田鉄道が吉備町域で並行していましたが、2002年12月31日をもって廃止されました。

道路
国道371号: 最上流部と並行。
国道480号: 上流部から河口付近の有田大橋まで並行。
和歌山県道22号吉備金屋線: かつての吉備町役場付近から紀勢本線の藤並駅付近まで、国道480号とは反対側の南岸を通る。
国道42号: 藤並駅付近から有田大橋まで、国道480号とは反対側の南岸を通る。

橋脚

有田川には、多くの橋が架けられています。具体的な橋の名称や構造については、出典に当たる資料をご確認ください。

出典

詳しい情報は、関連する資料や文献をご参照ください。

関連項目

紀州大水害
天然ダム

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