有馬徳純

有馬徳純（ありま のりずみ）は、江戸時代後期に越前国丸岡藩（現在の福井県坂井市丸岡町）を治めた第6代藩主であり、晴信系有馬家の9代目当主にあたります。

生い立ちと藩主就任

文化元年（1804年）5月1日に、越後高田藩（現在の新潟県上越市）の藩主であった榊原政敦の四男として誕生しました。文政3年（1820年）3月21日、丸岡藩の第5代藩主・有馬誉純の養子となります。これは、前年に誉純が迎えていた養子の一純（薩摩藩主島津重豪の子）を離縁したことによるものです。同年6月1日には、将軍徳川家斉に謁見しています。文政4年（1822年）12月16日には、従五位下・左衛門佐に叙任されました。文政13年（1830年）4月23日、養父である誉純の隠居に伴い、丸岡藩の家督を継ぎ、第6代藩主となりました。

藩主として

徳純が藩主となった丸岡藩は、石高が少なく財政的に厳しい状況にありました。そのため、徳純は藩政改革に力を注ぎ、倹約を奨励したり、新田開発を推進したりするなど、様々な政策を実施しました。しかし、天保の大飢饉などもあり、藩の財政状況はなかなか好転しなかったようです。

死去とその後

天保8年（1837年）9月22日に死去しました。享年34歳という若さでした。跡は、戸田純祐の長男である有馬温純を養子に迎え、後を継がせました。

家族

実父：榊原政敦（越後高田藩主）
養父：有馬誉純（丸岡藩第5代藩主）
正室：有馬稵子（修敬院、有馬誉純の四女）
側室：今川氏、柴田氏
子女：三浦朗次、有馬鉄之助、娘
養子：有馬温純（戸田純祐の長男）

人物

有馬徳純は、若くして藩主となったものの、藩政改革に尽力し、領民のために尽くした人物として知られています。しかし、若くして亡くなったため、その功績を十分に発揮することはできませんでした。

補足

丸岡藩は、織田信長の家臣であった柴田勝豊が築いた丸岡城を拠点とする藩でした。徳純の時代には、丸岡城は藩の政治・経済の中心として機能していました。また、丸岡藩は、幕末には尊王攘夷運動の中心地のひとつとなり、明治維新に大きな影響を与えました。

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