朝玉勢大幸

朝玉勢 大幸（あさぎょくせい たいこう）

現役の大相撲力士、朝玉勢 大幸（本名：玉木 一嗣磨）は、1993年5月29日に三重県伊勢市で生まれました。彼は高砂部屋に所属し、身長は180.5cm、体重は142.1kgです。朝玉勢は、得意技として押しと叩きを持ち、最高位は2020年1月場所での東十両12枚目です。

来歴

朝玉勢が相撲を始めたのは、伊勢市立浜郷小学校の1年生の時でした。地元の志友館相撲道場に通いながら、彼は相撲の基礎を学びます。中学校では、志摩市立磯部中学校に進学し、3年次には全国都道府県中学生相撲選手権大会で優勝するという素晴らしい成果を収めました。

その後、父親の強い推薦により近畿大学付属高校に進学し、相撲部で活躍。1年生から国体に出場するなど、2・3年次に高校総体で連続してベスト8進出、3年次には国体でベスト4という実績を残しました。近畿大学経済学部経営学科に進学後も、若手選手として名を馳せ、1年生で西日本学生相撲新人選手権大会で優勝しました。

大学時代には、西日本の大会で3つのタイトルを獲得し、個人3冠を達成するまでに成長しました。しかし、4年次の全国学生相撲選手権大会では団体準優勝と個人ベスト16に留まり、残念ながら大相撲への付出入門資格を得ることはできませんでした。

大学卒業後、相撲界に足を踏み入れることを決めた朝玉勢。高校時代の恩師とのつながりや父親との親しい関係により、高砂部屋へと入門します。その際に、同級生の朝乃山と共にチームメイトとしての絆をもって活動を開始しましたが、初土俵を踏むのは朝玉勢の方が早く、2016年1月場所から「朝玉木」という名でデビューしました。

デビュー後の戦い

最初の取り組みで2連勝を収めた朝玉勢ですが、大学の試験を理由に途中休場を余儀なくされます。それにもかかわらず、相撲を取ることにより出世が決まりました。その後、序ノ口で7戦全勝を達成し、優勝を勝ち取ります。さらなる成長を遂げた彼は、序二段、三段目、そして新幕下へと昇進していきました。

2017年には幕下上位にさしかかり、十両昇進の可能性を伺わせる位置に立ちましたが、初めての負け越しを経験します。翌2018年には再び負け越しとなるも、八番相撲での勝利により負け越し点数を減少させるなど、戦績を持ち直します。

2019年には、東幕下19枚目からのスタートにもかかわらず、しっかりと勝ちを重ね、自己最高位である東幕下3枚目まで戻ります。この成功を受け、9月場所で新十両昇進を果たし、四股名も朝玉勢に改名されました。

エピソードと実績

朝玉勢の四股名の由来は、彼が中学3年間を過ごした下宿先の家主が考えたものです。また、昇進の際、師匠からは「人が良くて気持ちの強さが足りない」という指摘を受けたことが彼の成長の一因となっています。高校時代の恩師から贈呈された化粧廻しも、彼にとって特別な思い出です。

主な成績

2024年5月場所終了現在、通算成績は194勝175敗（50場所）を誇ります。彼の成績の中には、序二段優勝と序ノ口優勝が含まれています。今後の活躍が期待される力士であり、さらなる成長が注目されます。

改名歴

• - 朝玉木 一嗣磨（あさたまき かづま）2016年1月場所 - 2016年3月場所
• - 玉木 一嗣磨（たまき-）2016年5月場所 - 2019年7月場所
• - 朝玉勢 一嗣磨（あさぎょくせい-）2019年9月場所 - 2021年3月場所
• - 朝玉勢 大幸（-たいこう）2021年5月場所 - 現在

関連項目

• - [大相撲]]力士一覧
• - [朝玉勢 大幸 - 日本相撲協会

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