木内良明

木内良明：庶民の代弁者として生きた政治家

木内良明（きうち よしあき、1944年9月23日 - 2017年1月26日）は、日本の政治家であり、公明党に所属して衆議院議員（3期）、東京都議会議員（5期）、都議会副議長などを歴任しました。彼の政治家としての道のりは、決して平坦なものではありませんでした。

生い立ちと苦難

木内良明は東京都墨田区で生まれ、東京都立両国高等学校を卒業しました。高校2年生の時に父親を亡くし、家業の倒産も経験するという苦難に見舞われました。その後、慶應義塾大学法学部に入学しますが、中退し、創価学会に入信しました。慶應義塾特選塾員でもありました。

衆議院議員として

1976年、第34回衆議院議員総選挙に旧東京1区（定数3）から公明党公認で出馬しましたが、惜しくも次点で落選しました。しかし、1979年の第35回衆議院議員総選挙に再び旧東京1区から公明党公認で出馬し、見事初当選を果たしました。1980年の第36回衆議院議員総選挙では再び落選しましたが、1983年の第37回衆議院議員総選挙で返り咲き、通算3期を務めました。

1990年の第39回衆議院議員総選挙では、土井たか子委員長率いる日本社会党新人の鈴木喜久子に非自民支持層の票が集中した影響により、次点で落選しました。1993年の第40回衆議院議員総選挙への出馬は見送り、公明党も旧東京1区に候補者を擁立せず、新生党新人の柴野たいぞうを支持しました。小選挙区比例代表並立制が導入された1996年の第41回衆議院議員総選挙にも自身の出馬は見送り、参議院議員から鞍替えして出馬した新進党の黒柳明を支援しましたが、黒柳は自由民主党の柿澤弘治元外務大臣に敗れました。

東京都議会議員として

1997年、木内良明は東京都議会議員選挙に江東区選挙区から出馬し、当選を果たしました。以後、5期連続当選を果たし、都政に貢献しました。なお江東区は、1996年の総選挙で黒柳明が出馬した東京15区に含まれます。2005年8月から2006年9月まで、東京都議会副議長を務めました。このほか公明党東京都本部副代表なども歴任しました。

その他の活動と人柄

木内良明は落語好きとしても知られており、かつて三遊亭圓遊の後援会長も務めていました。庶民的な感覚を大切にし、人情味あふれる人柄で多くの人に親しまれました。

2017年1月26日、木内良明は多発性脳出血により72歳で死去しました。彼の政治家としての功績と人柄は、多くの人々の記憶に残るでしょう。

まとめ

木内良明は、苦難を乗り越え、庶民の代弁者として政治の世界で活躍しました。彼の足跡は、多くの人々に勇気と希望を与え続けています。

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