木原一良

木原一良（きはら かずよし）調教師は、1954年4月25日生まれの日本中央競馬会（JRA）栗東トレーニングセンター所属の調教師です。元騎手として活躍した後、調教師として数々の名馬を育成し、競馬界に多大な貢献を果たしてきました。

北海道出身の木原氏は、幼少期に競馬好きだった父の友人の勧めで騎手を目指します。1970年、馬事公苑の騎手養成所の試験に合格。厳しい訓練を経て、1974年3月、中山競馬場で富田六郎厩舎所属の騎手としてデビューしました。

騎手時代は、1976年から関西を拠点に活躍。602戦29勝という成績を収めましたが、重賞タイトルには届きませんでした。1984年2月28日、騎手を引退。その後、内藤繁春厩舎で調教助手として経験を積み重ねます。

長年の経験と知識を活かし、1998年には調教師試験に合格。翌1999年、念願の調教師として開業しました。開業4戦目となる1999年3月13日、阪神競馬場で行われたすみれステークスをサリーレで制し、厩舎初勝利を挙げます。

そして、2010年8月29日、新潟記念をナリタクリスタルで勝利。悲願の重賞初制覇を達成しました。この勝利は、木原調教師の指導力と、ナリタクリスタルの能力の高さを示す大きな出来事となりました。

その後も、木原厩舎からは数々の活躍馬が輩出されています。主な管理馬として、ナリタクリスタル（新潟記念2勝、中京記念）、マルモセーラ（ファンタジーステークス）、フーラブライド（愛知杯、中山牝馬ステークス）、メイケイペガスター（共同通信杯）、テイエムジンソク（みやこステークス、東海ステークス）、テイエムスパーダ（セントウルステークス）、テイエムトッキュウ（カペラステークス）などが挙げられます。これらの馬たちは、それぞれが個性的な走りで競馬ファンを魅了し、木原厩舎のレベルの高さを証明しました。

木原厩舎は、優れた調教技術と、馬の能力を最大限に引き出す育成によって知られています。調教助手や騎手といった厩舎所属者も、木原調教師の指導の下で着実に成長を遂げ、競馬界に貢献しています。主な厩舎所属者として、武英智氏（調教助手）、富田暁氏（騎手）などが挙げられます。

木原一良調教師は、騎手時代から調教師時代まで、一貫して高い技術と情熱を持って競馬界に携わってきました。その実績と経験から、多くの関係者から尊敬を集める存在です。これからも、数々の名馬を育成し、競馬界を盛り上げていくことが期待されています。長きに渡る競馬界への貢献に敬意を表します。

もう一度検索