木曽岬町立図書館

木曽岬町図書館について



木曽岬町図書館は、三重県桑名郡木曽岬町西対海地に位置する公立図書館です。この図書館2018年1月7日に開館し、木曽岬町役場の教育文化棟1階に設置されています。地域の特産品であるトマトに関する資料を集めた特設コーナーを持つなど、地域密着のサービスを提供しています。

歴史の背景



木曽岬町図書館が開館する以前は、1988年に設立された木曽岬町立北部公民館図書室が図書館として機能していました。この図書室では『広報きそさき』の中で新刊の案内を毎月行い、新しい図書館の開設に向けての準備を進めていましたが、2017年に新図書館への移転準備のため閉室しました。しかし、閉室後も新聞雑誌の閲覧は引き続き提供されていたのです。

図書館の設立は、老朽化した役場庁舎の耐震性問題から始まった計画の一環でもあります。2011年には新庁舎の建設が検討され、図書館やホールが併設されることが決まりました。この過程で地域の教育文化関係者から強い要望が寄せられ、2015年には図書館設置に向けた活性化委員会が初めて開催されました。

その後、2016年に旧庁舎が解体され、経て教育文化棟の建設が始まりました。最終的に2017年12月に竣工が発表され、2018年の初頭には住民向けの開館記念イベントも行われました。その際には町民からのおすすめの本をまとめた冊子『わたしのオススメするこの一冊』も作成され、開館を祝いました。

利用案内



木曽岬町図書館は、北部公民館図書室から移転・拡充したため、以前の利用カードは使えません。新規の利用登録が必要とされています。図書館の利用条件には、木曽岬町桑名市愛知県弥富市に居住または在勤することが必要です。貸し出しは5冊まで可能で、貸し出し期間は2週間です。また、返却はカウンターやブックポストで行えます。

開館時間は以下の通りです。

図書館では予約やリクエストの受付も行われており、レファレンスサービスやパソコンの利用も可能です。

建築と館内の特徴



木曽岬町図書館は教育文化棟の1階に位置し、鉄筋コンクリート構造の3階建てで延床面積は1,550平方メートルです。地元の三重県産の木材を利用し、約4メートルの天井高を実現することで、開放感あふれる温かい空間が演出されています。

館内には、過去に木曽岬町に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風に関する資料や、トマトに関連する特設コーナーが設けられており、地域の歴史や文化を学ぶ機会が提供されています。

学習支援の取り組み



図書館が開館した2018年から、地域住民によって組織された木曽岬こども未来塾が図書館を会場に中学生向けの学習支援を実施しています。月に2〜3回、英語や数学のサポートを元中学校教員ボランティアが行い、地域の子どもたちの学びを支援しています。このプログラムは、開館初期から継続されており、地域における教育の一翼を担っています。

木曽岬町図書館は地域の知識の拠点として、魅力的なサービスを提供し続けており、地域住民にとって重要な資源となっています。

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