木村庄之助 (22代)

22代木村庄之助について

22代木村庄之助（本名：泉 林八）は、1890年3月1日に香川県三木郡牟禮村（現・高松市）に生まれ、1994年4月23日に104歳で逝去した、昭和期を代表する大相撲の行司です。彼は、1951年9月から1959年11月までの間、木村庄之助の名で立行司を務めました。特に彼は、堅実な土俵態度と正確な軍配裁きによって広く知られ、名行司として名を馳せました。

大阪相撲時代

木村庄之助は1898年に大坂相撲の竹縄部屋に入門し、最初は木村金八の名で初土俵を踏みました。その後、1907年には幕下、1909年には十両、さらに1912年には木村錦太夫という名で幕内に昇進しました。しかし、1922年には大阪相撲が暴力団に影響され、運営が不適正な状況にあることから、彼は相撲界から距離を置くことを決めました。

行司としての経歴

1924年、庄之助は東京相撲に移籍し、出羽ノ海部屋に所属するようになります。彼は初代木村林之助、初代木村容堂、12代木村玉之助を経て、最終的に22代庄之助という名を襲名しました。行司としての彼の実力は高く評価され、特に「髭の伊之助」と呼ばれる19代式守伊之助と共に、相撲人気の絶頂とも言える栃若時代の土俵を裁く姿が印象的でした。

例えば、彼は昭和32年9月場所初日に交通事故に遭い、その影響で翌春まで休場を余儀なくされたという経験も持っています。

1959年11月、彼は65歳停年制が導入されたために退職しました。最後の場所前に「松翁の名を受けてもらいたい」との手紙が吉田司家から届きましたが、協会の意向により波乱があり、松翁の名乗りは実現しませんでした。

引退後の活動

引退後は、1961年からしばらくテレビ解説に従事しました。日本テレビやNHKでの解説者としても多くのファンに親しまれました。1987年には勲五等双光旭日章を受章し、その功績が認められました。

長命を保ち、彼は1994年に104歳で亡くなるまで、相撲界に多大な影響を与え続けました。歴代の行司の中でも最高齢という記録は、現在も更新されていません。彼の弟子にも、28代、30代、32代庄之助が存在し、木村庄之助の名は今日でも相撲界で生き続けています。

年譜と著作

彼の主な年表には、1924年に東京大相撲協会に移籍し、1959年の退職まで多くの名跡を経て立行司として活躍したことが続きます。また、著書として『二十二代庄之助一代記』があります。この本は彼の生涯と相撲への情熱を伝える貴重な資料です。

結論

22代木村庄之助は、大相撲の歴史に名を刻んだ立行司として、確固たる地位と影響力を持っていました。その功績は、彼が逝去した今もなお、多くの人々に尊敬されています。

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