本山町 (神戸市)

本山町（もとやまちょう）について

本山町は、兵庫県神戸市の東灘区に位置している町名で、歴史的には旧本山村の一部として知られています。この地域は、山林に囲まれた閑静な住宅地であり、地域の最北部に位置するため、区内でも最後の住居表示未実施区域とされています。町名は7つの大字に分かれており、田中、野寄、岡本、田辺、北畑、中野、森の各大字が存在します。

各大字の特徴

本山町田中

本山町田中は、主に甲南斎場周辺の地名として認識されています。住吉川の対岸にある住吉台からアクセスすることが可能で、元々は飛び地の形をしていました。田中村という本村が、現在の田中町・甲南町の周辺に位置していた歴史があります。

本山町野寄

野寄の地域は、かつての市街地が現在の西岡本として知られています。古い文献である『摂陽群談』には、「ノイリ」、すなわち「野入り」と記されています。この表現は、山麓の傾斜地を意味し、定住人口は確認されていないエリアです。

本山町岡本

岡本は、町の中でも特に自然環境が豊かで、少数の住宅や甲南大学の敷地があります。山の中腹には二楽荘や霊法会仏舎利塔が存在し、自生している山林は市街化区域に広がっています。さらに北側には山が延びており、六甲山町と有馬町との接点があります。地域の中には、岡本や田中、野寄、魚崎などの財産区の共有エリアがあります。

本山町田辺

本山町田辺は、岡本と本山北町の背後に広がる地域です。字ザフクゲ野や字松尾谷などがあり、松尾谷には天上川の左岸に位置するいくつかの家屋が散在しています。

本山町北畑

北畑は、本山北町の背山に位置する大字で、字ザクゲ原には保久良神社があります。また、有名な常夜灯「灘の一つ火」がこの地域に存在します。

本山町中野

中野は古くは中ノ村と呼ばれており、本山北町と甲南台の間に位置します。定住人口はおらず、主に自然環境が残されています。

本山町森

本山町森は、広範囲にわたる自然環境を有しており、甲南台や森北町の背山から旧本庄の入会山まで広がっています。ここには芦屋カンツリー倶楽部や芦屋ロックガーデンなども含まれ、北は北区有馬町、東には芦屋市の奥山や三条町に接しています。

人口と世帯数

2005年の国勢調査によると、本山町の世帯数は94、人口は234人（男性108人、女性126人）であり、地域の人口は少数でありながら多様な環境が共存しています。

参考文献

神戸史学会による『新 神戸の町名』が、本山町の歴史や地名に関する貴重な情報源となっています。この書籍には地域の込み入った歴史が詳細に記されています。市の公式サイトを訪れることで、さらなる情報や地域の取り組みについて知ることもできます。

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