本郷義夫

本郷 義夫（ほんごう よしお）

生涯について

本郷義夫は1892年3月20日、兵庫県で誕生しました。彼は陸軍大将、本郷房太郎の息子であり、その家系は日本陸軍の歴史に深く根ざしています。義夫は東京府立第四中学校、陸軍中央幼年学校予科と本科を経て、1912年に陸軍士官学校の第24期生として卒業しました。士官学校を卒業した直後の同年12月には、歩兵少尉に任官され、近衛歩兵第4連隊に配属されました。

陸軍大学校の卒業と初期の経歴

彼は1919年に陸軍大学校第31期を優秀な成績で卒業し、その後は様々な役職を歴任することになります。1920年4月からは参謀本部に勤務し、ドイツ班に配属されるなど、国際的な視野を広げました。さらに、1928年には再び参謀本部に戻り、陸軍省整備局や資源局など多くの局で活動しました。1935年には歩兵第12連隊の連隊長に就任し、その後も様々な重要な任務を担いました。

軍歴の変遷と役割

本郷は1937年に航空兵科に転属し、航空兵大佐としての道を歩むことになります。浜松陸軍飛行学校の教官としても知られ、航空に関する専門的な知識と経験を積むことができました。それに続いて、1938年には陸軍少将に昇進し、第4飛行団長として日中戦争に従事します。彼はその後、第12軍の参謀長や熊谷陸軍飛行学校長を歴任し、戦争の最前線での経験を積むこととなります。

陸軍中将への昇進と終戦

1941年には陸軍中将に昇進し、1943年には第62師団長に就任し、山西省東部の警備を担うこととなります。1945年に間近に迫った終戦の際には、関東防衛軍の司令官としてその職務を全うしました。ソ連軍との戦闘を経て、奉天で戦争を終えましたが、終戦後はシベリアに抑留される不運にも見舞われます。1948年には公職追放仮指定を受けるなど、波乱に富んだ人生を歩んでいきました。

栄典と家族

本郷の栄典はその軍歴に基づくものであり、1913年には正八位、1941年に従四位、1943年には正四位に昇進しています。また、1940年には紀元二千六百年祝典記念章を受章しています。彼の妻は、本郷糸であり、陸軍大将の娘でもあります。弟には本郷忠夫がいるなど、彼の家族は陸軍との関わりが深いものでした。

まとめ

本郷義夫は、日本陸軍の重要な役職を歴任し、多くの戦争に参加した軍人として知られています。その人生は、家族背景や役職、戦争体験に彩られたものとなっています。彼の軍歴を通じて、当時の日本陸軍の動向を読むことができるのです。

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