札幌貨物ターミナル駅

札幌貨物ターミナル駅：北海道の物流を支える拠点

札幌貨物ターミナル駅は、北海道札幌市白石区流通センターに位置する、日[[本貨物鉄道]]（JR貨物）の貨物駅です。東京貨物ターミナル駅に次ぐ、国内2位のコンテナ取扱量を誇り、北海道における鉄道貨物輸送の要として重要な役割を担っています。

歴史：札幌圏の物流発展とともに

太平洋戦争後、札幌圏の貨物輸送は桑園駅、苗穂駅、東札幌駅の3駅に分散していました。しかし、札幌市の人口増加による貨物取扱量の急増を受け、新たな貨物駅の設置が決定されました。この計画は、札幌市による流通センターの開発計画と連携して進められました。

1968年10月1日、「新札幌駅」として開業。その後、1973年7月16日に現在の「札幌貨物ターミナル駅」に改称されました。当初は貨物支線の終着駅でしたが、厚別・千歳通路線の開通により本線上の駅となりました。

開業以降、日[[本オイルターミナル]]札幌営業所の開設（1968年12月2日）、エフ・プラザ札幌の竣工（1992年4月3日）、DPL札幌レールゲートの竣工（2022年5月31日）など、駅周辺の物流インフラ整備も進み、その規模と機能は拡大を続けてきました。2014年には石油輸送列車の運行が終了しています。

駅構造：効率的な貨物取扱いのための設計

駅は函館[[本線]]・千歳線の南側に広がる貨物線上に位置します。白石駅構内で分岐した貨物線は、本線の南側を東進し、札幌貨物ターミナル駅に着発線群に至ります。着発線は南北2箇所に分かれ、計9本の線路を有します。

コンテナホームは6面あり、南北に配置されています。南側のホームは上屋付きの混載貨物ホームでしたが、現在は倉庫として使用されています。コンテナ荷役線は10本あり、南側の着発線群に接続しています。

日[[本オイルターミナル]]札幌営業所への石油積卸線は、石油輸送列車の廃止に伴い撤去されました。

駅舎は2階建てで、構内には「エフ・プラザ札幌」という物流施設があり、複数の企業が利用しています。入換作業にはHD300形ハイブリッド機関車が使用されています。また、かつては電気機関車を使用していた名残として、架線柱などが残されています。

取扱う貨物：多様なニーズに対応

札幌貨物ターミナル駅は、コンテナ貨物と車扱貨物を扱います。コンテナ貨物としては、JR規格やISO規格の各種コンテナを取り扱い、農産物、混載貨物、ビール、乳製品、木材製品などが主な取扱品です。産業廃棄物の取扱許可も取得しています。車扱貨物は定期便は廃止されていますが、臨時の取り扱いもあります。

貨物列車とトラック便：広範囲のネットワーク

本州方面や道内各地を結ぶ多くの貨物列車が発着します。高速貨物列車は、苫小牧、東室蘭、函館方面、帯広、釧路方面、滝川、旭川方面などに運行されています。農作物の収穫期には臨時列車も運行されます。

小樽築港、富良野方面へのトラック便も運行されています。

利用状況：着実な取扱量の推移

2000年度から2005年度にかけてのコンテナ貨物の取扱量は、発送貨物で約78万トンから約90万トン、到着貨物で約186万トンから約194万トンと、ほぼ横ばいの推移を示しています。車扱貨物は減少傾向にあります。

駅周辺：充実した物流拠点

駅周辺は札幌最大の倉庫街である流通センターが広がり、多くの倉庫が立ち並んでいます。道央自動車道大谷地インターチェンジも近く、道路交通網とのアクセスも良好です。

隣の駅

函館[[本線]]：白石駅、厚別駅

千歳線：新札幌駅、白石駅（平和駅は線路で接続していません）

札幌貨物ターミナル駅は、北海道の物流を支える重要な拠点として、今後もその役割を担い続けるでしょう。

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