朽木稙綱 (土浦藩主)

朽木稙綱について

朽木稙綱（くつき たねつな）は、江戸時代前期に活躍した大名です。彼は、近江国朽木藩、下野国鹿沼藩、そして常陸国土浦藩の初代藩主を務めました。福知山藩朽木氏の初代でもあります。

生い立ちと初期の活動

朽木稙綱は、朽木元綱の三男として生まれました。元和4年（1618年）9月11日、第三代将軍である徳川家光に仕え始めました。元和9年（1623年）には民部少輔に叙任され、その才能を早くから認められていました。寛永8年（1631年）5月21日には小姓組番頭に任命され、同10年（1633年）7月24日には書院番頭に昇進しました。これらの役職は、将軍の側近として重要な役割を果たしました。

大名としての活躍

寛永12年（1635年）11月20日、稙綱は再び小姓組番頭となり、同時に若年寄を兼任しました。この時期に、父である元綱から領地の一部を分与されていましたが、寛永13年（1636年）には加増を受け、1万石の大名として近江朽木藩を創設しました。この朽木藩は、兄の宗家とは別の系統です。

その後、寛永16年（1639年）9月4日にはさらに1万石の加増を受け、正保4年12月14日（1648年1月8日）には5千石が加増され、下野鹿沼藩主となりました。慶安2年（1649年）2月19日には若年寄を免ぜられ、3万石をもって常陸土浦藩に転封しました。承応元年（1652年）11月1日には、幕府の重要な役職である奏者番に任ぜられました。

死去とその後

万治3年12月13日（1661年1月13日）、朽木稙綱は亡くなりました。彼の死後、家督は長男の稙昌が継ぎました。


朽木稙綱は、徳川家光の側近として幕府の要職を歴任し、大名としてもその才能を発揮しました。彼の生涯は、江戸時代初期の大名としての活躍と、その後の歴史に大きな影響を与えました。

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