新潟県妙高市、壮大な
妙高山の山麓に位置する杉野沢
温泉は、かつての
越後国に由来する地に広がる
温泉地です。この地は、
妙高山の恵みを受けた多様な
泉質を持つ
温泉が集まる妙高高原
温泉郷の一部を成しています。
杉野沢
温泉の湯は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルを豊富に含む塩化物・
炭酸水素塩泉です。
源泉から湧き出る湯の温度は32.6℃と、比較的にぬるめの設定となっています。この
泉質は、体をじんわりと温め、肌触りも滑らかで心地よいとされています。
温泉施設と周辺環境
温泉地を代表する入浴施設は、「杉野沢
温泉センター 苗名の湯」です。この施設は、国内でも有数の規模を誇る妙高杉ノ原
スキー場のすぐそば、そして地元の杉野沢集落の入口に位置しています。周辺エリアには、冬季を中心に
スキー客の利用が多い
民宿が多く見られます。また、食事処や地元の土産物を扱う店舗なども点在し、訪れる人々の利便を図っています。ただし、杉野沢
温泉は1997年(平成9年)に開湯した比較的新しい
温泉地です。そのため、古くから
湯治場として栄えたような伝統的な
温泉街の雰囲気とは異なり、地域の生活の中に
温泉施設があるといった性格を持っています。
アクセス
公共交通を利用する場合
公共交通機関での主なアクセス拠点となるのは、
えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインおよび
しなの鉄道北しなの線の
妙高高原駅です。駅から杉野沢
温泉までは、南西におよそ6キロメートルの距離があります。
妙高高原駅や、妙高高原
温泉郷に属する他の
温泉地、周辺の
スキー場への移動手段としては、妙高市が運行する「ぶらっと
妙高山麓周遊バス」が利用できます。季節によっては、夏季に運行される
頸南バスの「笹ヶ峰直行バス」や、冬季に運行される「Mt.Myokoシャトルバス」も選択肢となります。さらに、季節限定ながら
北陸新幹線停車駅の
上越妙高駅からは、
頸南バスによる「妙高高原ライナー」が運行されており、広域からのアクセスも可能です。
車を利用する場合
車でのアクセスも比較的容易です。
上信越自動車道を利用する際は、
妙高高原インターチェンジからは約5キロメートル、または
信濃町インターチェンジからは約8キロメートルで杉野沢
温泉に到着します。インターチェンジからは主要な道路を経由するため、道順は分かりやすいでしょう。冬季は積雪があるため、スタッドレスタイヤやチェーンなどの準備が必要です。
周辺の観光スポット
杉野沢
温泉滞在と合わせて訪れたい周辺観光地としては、日本の滝百選に名を連ねる「
苗名滝」が挙げられます。その雄大な姿は多くの観光客を惹きつけています。また、長野県との県境に位置する美しい「
野尻湖」も、自然景観を楽しんだり、ウォータースポーツや遊覧船などを体験したりするのに適した人気のスポットです。これらの観光地は、杉野沢
温泉から日帰り圏内にあります。
関連情報
妙高杉ノ原スキー場: 杉野沢
温泉のすぐ近くにあり、特に冬季観光における重要な施設です。
日本の温泉地一覧 (新潟県):
新潟県内に点在する
温泉地の一つとして紹介されています。
*
妙高高原温泉郷: 杉野沢
温泉が含まれる、
妙高山麓に広がる
温泉地の集合体です。
より詳細な情報については、杉野沢観光協会のウェブサイトなどを参照すると良いでしょう。