李明秀

李明秀（リ・ミョンス）の経歴

李明秀は1934年2月20日、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の咸鏡北道明川郡に生まれた。彼は政治家としても軍人としても名を馳せており、朝鮮人民軍の最高司令部第1副司令官を務め、多くの重要な役職を歴任してきた。

軍事キャリアの初期

李は1980年11月、朝鮮祖国解放戦争記念館の館長に就任し、その後のキャリアにおいて重要な役割を果たすことの基盤を築いた。1992年には中将に昇格し、1993年には第3軍団の参謀長に任命された。その後、第5軍団の指揮を取ることになり、北朝鮮の軍の中でも確固たる地位を築いていく。

高位の軍職への昇進

1995年には上将に昇進し、1996年11月には朝鮮人民軍総参謀部副総参謀長に就任した。さらに、翌年には総参謀部作戦局長を兼任し、多くの軍事戦略に関与することになる。1998年には第10期最高人民会議の代議員に選出され、2000年には大将に昇格するなど、彼の影響力は増していった。

政治的な役割

李は2003年に第11期最高人民会議の代議員に再選された後も、軍事と政治の両面でキャリアを進展させていった。2011年には人民保安部長に就任し、治安の最高責任者としての役割を果たすことになった。2012年の党大会では党中央委員会政治局員にも選任され、その後、国防委員会の委員にも選出された。しかし、2013年には人民保安部長を解任され、同年の国防委員会からも外されることとなった。

軍事的再起

2016年、北朝鮮の軍事訓練を視察していた金正恩に随行していた際、李明秀が新たに朝鮮人民軍総参謀長に就任したことが明らかとなった。彼は従前の李永吉の後任としてその地位を受け継いだ。この際、彼が次帥に昇格したことも重要なポイントだ。2016年5月には第7次朝鮮労働党大会において党内序列が17位であることが確認された。

最近の動向

2017年には、板門店で北朝鮮からの亡命者が現れると、李明秀は即座に現場を視察していることが報道され、警備部隊の指揮に当たった。2018年5月の党中央軍事委員会の会議では、軍首脳の交代があったが、李明秀が総参謀長を退任したとされる。しかし、その後の報道で李永吉の総参謀長就任が確認されたため、李明秀の正確な職務の変遷には注目が集まった。

2019年には、朝鮮人民軍創建71周年を祝う中で、新たに最高司令部第1副司令官へ就任したことが伝えられた。彼の長い軍歴は、北朝鮮における軍事力の維持と発展に大いに寄与している。

まとめ

李明秀のキャリアは、北朝鮮の政治と軍事の中で重要な位置を占め、時折変動する政局の中でもしっかりとした地位を持ち続けている。彼の行動は、北朝鮮の国内外の軍事政策に大きな影響を及ぼしていることが見て取れる。

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