東京丸・京平

東 京丸・京平について

東 京丸・京平（あずま きょうまる・きょうへい）は、1972年に結成された漫才コンビで、漫才協会と落語芸術協会に属しています。コンビ名には、それぞれの名前が反映されており、数十年にわたる活動を通じて多くの人々に愛されてきました。出囃子に「リパブリック讃歌」が使われています。

メンバーのプロフィール

東 京丸（あずま きょうまる）

本名は楠本賢次郎（くすもと けんじろう）で、1946年5月5日に兵庫県出石郡出石町（現在の豊岡市）で生まれました。17歳で上京し、酒井淳之助一座に弟子入り。結成以前は「ブルドッグいさむ・おさむ」や大空かんだとのコンビで漫才活動をしていました。しかし、2021年1月30日に心不全で74歳の生涯を閉じました。彼にとって最後の舞台は、2020年6月10日の浅草演芸ホール夜の部でした。

東 京平（あずま きょうへい）

本名は毎田優（まいた まさる）で、1951年1月7日に鳥取県米子市に生まれました。18歳で上京し、切られ役の俳優として活動後、東 京丸と共に漫才コンビを結成しました。現在も現役として活動を続けています。

漫才のスタイルと特色

当初、 東 京丸・京平はツービートや星セント・ルイスと並び、スピーディーな漫才スタイルで知られていました。特に「ヨイショ漫才」を得意としており、観客をほめた後に意外な展開を持ってくるスタイルが特徴的でした。しかし、後に京丸の健康問題により、彼はうつ病を発症し、しばらくの療養を余儀なくされました。それでも京平は彼を支え続け、2002年に復帰した際は、話し方や動きが非常にゆっくりしたものに変化しました。この新たなスタイルが逆に人気を博し、彼らのテレビやラジオの出演で注目を集めました。

さらに、彼らの漫才では「もしも○○が××だったら……」と仮定を立てる形式のネタが多く、独特な話し方の京丸と、それに対する京平のリアクションが名物になっています。また、しばしば挟まれる「チャチャンチャチャンチャンチャン」というブリッジが、彼らの漫才の間のユーモアを際立たせています。京丸は京平を「毎田さん」と呼ぶこともあり、二人の良好な関係が垣間見えます。

二人の関係とコンビの仲

他の漫才コンビと異なり、東 京丸・京平はプライベートでも非常に仲が良いことで知られています。ナイツの塙宣之によれば、「漫才協会で一番仲良し」と言われるほどで、イベントや電車の中でも一緒に行動することが多かったとされています。ある時、テレビ番組での解散ドッキリにおいて、京丸が涙ながらに解散を思いとどまるよう京平に説得したエピソードからも、その絆の強さがうかがえます。

経歴のハイライト

このコンビは数々の賞を受賞しています。1978年には第26回NHK新人漫才コンクールの最優秀賞を受賞し、1979年には第7回放送演芸大賞ホープ賞にも輝きました。また、1982年には『お笑いスター誕生!!』で金賞を受賞し、1989年には真打に昇進しました。これらの受賞歴は、彼らの実力を証明するものです。

出演番組

テレビにおいては、笑点やお笑いスター誕生、ザ・テレビ演芸など、多岐に渡る番組に出演してきました。ラジオでも真打ち競演やサンデージョッキー、ラジオ寄席などの番組で活躍しました。

まとめ

東 京丸・京平は、漫才界に多大な影響を与えてきたコンビです。彼らのユーモア、個性的なスタイル、そして深い絆は、多くのファンに愛され続けています。京丸の死去後も、京平はこのコンビの精神を受け継ぎ、漫才の世界での活躍が期待されています。

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