東京六大学合唱連盟

東京六大学合唱連盟について

東京六大学合唱連盟は、東京都内の6つの大学から成る男声合唱団の協同体です。組織内では一般的に「六連」と呼ばれていますが、混声合唱における「東京六大学混声合唱連盟」と区別するため、主に「男声六連」や「男六」とも称されます。また、関西に存在する六大学合唱連盟と混同されないように「東京六連」と名付けられこともあります。

加盟団体

連盟には以下の男声合唱団が加盟しています（五十音順）：

• - 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団
• - 東京大学音楽部コールアカデミー
• - 法政大学アリオンコール
• - 明治大学グリークラブ
• - 立教大学グリークラブ
• - 早稲田大学グリークラブ

結成の経緯

1951年5月、NHKラジオで東京六大学野球連盟の校歌や応援歌を演奏する機会があり、それがきっかけで各大学の合唱団が一堂に会することになりました。同年11月12日には明治大学講堂で正式な結成式が行われ、当日、各校の合唱団が自校の歌を披露した後、六大学合同での合唱が秋山日出夫の指揮のもとで行われました。また、1930年代にも六大学の合唱団による連盟が一時的に結成されましたが、その時期の活動は限られていました。

翌年の6月9日には、日比谷公会堂で第1回目の合同演奏会が催され、以降は毎年1回のペースで、主にゴールデンウィークの時期に演奏会が実施されています。2024年5月に行われる第73回定期演奏会はパルテノン多摩にて予定されていますが、2020年はCOVID-19の影響で中止となりました。後に多くの男声合唱作品がここで初演され、多様な音楽作品の発信源ともなっています。

著名な指揮者

この連盟では、秋山日出夫や木下保を始めとする数多くの著名な指揮者がステージに上がってきました。彼らはそれぞれの年代で、合唱の質を向上させ、音楽界に多大な影響を及ぼしました。

OB合唱団の設立

加盟団体の卒業生による「東京六大学OB合唱連盟」も存在し、1999年からは定期的に演奏会を実施しています。このOB合唱団も2002年からは隔年での開催に変更され、2024年6月には第13回演奏会が予定されています。OB団体の名称は以下の通り（五十音順）：

• - 慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団
• - 東京大学音楽部OB合唱団アカデミカコール
• - 法政大学アリオンコールOB会・男声合唱団オールアリオン
• - 明治大学グリークラブOB会合唱団駿河台倶楽部
• - 立教大学グリークラブOB男声合唱団
• - 早稲田大学グリークラブOB会・稲門グリークラブ

合同演奏での初演作品

連盟では、合同演奏においてさまざまな新しい作品が初演される機会がありました。例えば、磯部俶の『若人の歌』や北川昇の『あの日たち』、新実徳英の『日本が見えない』といった作品が初めてこの連盟で披露されました。これにより、連盟は新たな音楽作品の発表の場ともなり、次世代の音楽家たちの育成にも寄与しています。

このように、東京六大学合唱連盟は、ただの音楽活動に留まらず、数多くの音楽的な交流や新たな作品の発表を行い続ける重要な組織として評価されています。

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