東京慈恵会医科大学附属第三病院

東京慈恵会医科大学附属第三病院：歴史と医療の融合

東京慈恵会医科大学附属第三病院は、東京都狛江市に位置する大学病院です。1950年の開院以来、地域医療の中核を担い、質の高い医療を提供し続けています。その歴史は、1949年に学校法人慈恵大学が東京重機（現JUKI）から土地を購入したことに始まります。太平洋戦争後の米軍接収を経て、医大隊が使用していた施設を活用し、病院が設立されました。当初は狛江村役場が村民への診療費助成制度を実施していました。

森田療法と高木兼寛博士の理念

本病院は、精神神経科初代教授の森田正馬博士が創始した森田療法で知られています。うつ病やパニック障害などの神経症に対する独自の精神療法として、国内外から注目を集めています。また、東京慈恵会医科大学の創設者である高木兼寛博士の理念「病気を診ずして病人を診よ」を継承し、患者一人ひとりに寄り添った、温かい医療を実践しています。高木博士は軍医時代に脚気予防として麦ごはんを推奨したことで有名であり、現在も本病院では入院患者に麦ごはんを提供しています。

充実した医療体制と設備

精神神経科に加え、総合診療部、救急部、内科（消化器・肝臓内科、神経内科、腎臓・高血圧内科、循環器内科、リウマチ・膠原病内科、腫瘍・血液内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、呼吸器内科）、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、産婦人科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、歯科口腔外科など、幅広い診療科目を擁しています。最新の医療機器と設備を導入し、高度な医療を提供しています。

アクセスと施設情報

京王線国領駅、小田急線狛江駅、京王線調布駅からバスでアクセス可能です。病院内には三菱UFJ銀行のATMが設置されており、利便性にも配慮されています。売店はローソンが運営しており、朝7時から夜9時まで営業しています（24時間営業ではありません）。以前は森田療法の園芸療法として利用されていた「森田の庭」は、受動喫煙防止のため廃止され、現在は敷地内全面禁煙となっています。

沿革

1949年：学校法人慈恵大学が土地を購入
1950年：東京慈恵会第三病院開院
1952年：東京慈恵会医科大学附属東京病院分院第三病院と改称
1962年：東京慈恵会医科大学附属病院第三分院と改称
* 1986年：東京慈恵会医科大学附属第三病院と改称

まとめ

東京慈恵会医科大学附属第三病院は、長い歴史と伝統を誇る大学病院です。森田療法をはじめとする質の高い医療、そして患者への温かい配慮を両立させ、地域社会に貢献しています。これからも、医療の発展に貢献し、患者から信頼される病院であり続けるでしょう。

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