東京都道・埼玉県道4号東京所沢線

東京都道・埼玉県道4号東京所沢線は、東京都新宿区から埼玉県所沢市に至る主要地方道であり、その大部分は東京都内に位置しています。この道路は、都心部の喧騒から郊外の落ち着いた風景へと変化していく様子を体験できるのが特徴です。

路線概要

- 起点: 東京都新宿区新宿（新宿5丁目交差点）
- 終点: 埼玉県所沢市金山町（金山町交差点）
- 総延長: 約29.2km（東京都区間：約24.9km、埼玉県区間：約4.3km）

東京都内の区間

新宿区

新宿5丁目交差点からスタートし、靖国通りとして知られる区間を進みます。新宿大ガード東交差点までは、東京都道5号新宿青梅線、東京都道302号新宿両国線、東京都道430号新宿停車場前線との重複区間です。このエリアは、新宿の繁華街と高層ビルが立ち並ぶ都会的な景観が広がります。

中野区

西新宿の超高層ビル群の北縁を西に進み、神田川を淀橋で渡ると中野区に入ります。淀橋を渡った先は、一時的に7車線程度の広い道路となり、その後、中野坂上で山手通りと交差します。この付近は、商業施設と住宅が混在するエリアです。

杉並区

杉並区に入ると、高円寺陸橋で環七通りと交差します。五日市街道入口交差点で五日市街道が分岐し、天沼陸橋でJR中央線をオーバーパスします。荻窪駅周辺は、賑やかな商店街が広がりますが、環八通りを過ぎると住宅街となり、武蔵野の面影を残す緑豊かな風景が現れます。日産自動車荻窪工場跡や善福寺公園が沿線に位置します。

練馬区

練馬区に入ると、住宅街が続きます。関町一丁目交差点で千川通りが合流し、関町交番前、北裏交差点でそれぞれ吉祥寺、三鷹方面への道が分岐します。東伏見四丁目交差点では、五日市街道への連絡路が分岐し、武蔵野市との境界が近くなります。

西東京市に入ると、高層の建物が減少し、東伏見坂から下り勾配になります。東伏見交差点では、伏見通り（調布保谷線）と旧道（伏見稲荷通り）が交差します。この付近には、東伏見稲荷神社やラーメン店が点在します。東京ガス保谷整圧所のガスタンクを過ぎると、車線数が減少し、西武新宿線の高架橋をくぐります。その先の交差点が富士街道の終点となります。

田無町一丁目交差点では、青梅街道が斜め左に分岐し、路線名称も東京都道5号新宿青梅線となります。一方、当路線は「所沢街道」と名称を変え直進します。北原交差点までは、青梅街道と新青梅街道を結ぶように2車線が続きます。その間には、武蔵境通り（谷戸新道）との交差点があります。北原交差点で新青梅街道と交差し、直進すると片側1車線になります。東京大学農学部付属農場が右側に位置しています。

東久留米市・東村山市

六角地蔵尊交差点でひばりが丘団地方面の市道が分岐し、その後、現道は右に分岐します。東久留米市に入り、南町四丁目交差点の北側にはイオンモール東久留米があります。六角地蔵尊交差点の先には、新所沢街道というバイパスが整備されています。住宅地の中をカーブしながら北西に進み、小金井街道、新小金井街道と交差した後、東村山市に入ります。全生園の敷地が続き、JR武蔵野線と交差します。秋津町三丁目交差点で左折し、久米川町交差点で右折します。柳瀬川を渡ると、埼玉県所沢市に入ります。

埼玉県内の区間

所沢市

柳瀬川を渡ると所沢市に入り、上り坂を経て西武新宿線を山口陸橋で交差します。その後、西武池袋線と交差します。東住吉交差点で直進すると所沢駅西側に出ますが、当路線はここで左折し、金山町交差点（終点）に至ります。

バイパス・支線

- 所沢入間バイパス: 北久米交差点から大六天交差点までを結び、埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線と重複する区間があります。
- 新所沢街道: 西東京市から東村山市に至るバイパス道路で、一部区間が開通済み。

通称

- 靖国通り: 新宿五丁目交差点から新宿大ガード東交差点
- 青梅街道: 新宿大ガード西交差点から田無町一丁目交差点
- 所沢街道: 田無町一丁目交差点から都県境
- 行政道路: 東住吉交差点から金山町交差点
- 所沢入間バイパス: 北久米交差点から大六天交差点

重複区間

東京都道5号新宿青梅線、東京都道302号新宿両国線、東京都道430号新宿停車場前線など、複数の都道・県道と重複する区間があります。

橋梁

淀橋、都橋、新空堀橋、二柳橋などの橋梁が、この路線を構成しています。

地理

新宿区、中野区、杉並区、練馬区、西東京市、東久留米市、東村山市（東京都）、所沢市（埼玉県）を通ります。

接続する道路

多くの主要道路と交差し、広範囲な交通ネットワークを形成しています。

交差する鉄道

東京メトロ丸ノ内線、JR中央線、JR武蔵野線、西武新宿線、西武池袋線などと交差しています。

沿線の主な施設

新宿の高層ビル街、善福寺公園、イオンモール東久留米、東京大学農学部付属農場、全生園などが沿線にあります。

まとめ

東京都道・埼玉県道4号東京所沢線は、都市部から郊外まで、多様な風景と人々の生活を繋ぐ重要な道路です。その歴史と役割を理解することで、この道路が持つ魅力がより深く感じられるでしょう。

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