東北方面隊

東北方面隊について

東北方面隊（JGSDF North Eastern Army）は、陸上自衛隊の五方面隊の一つで、東北地方の防衛警備と災害派遣を主な任務としています。防衛大臣の直轄部隊ですが、有事の際には陸上総隊の指揮下に入ります。方面総監部は仙台[[駐屯地]]に所在しています。

概要

東北方面隊は、2個師団を主力とし、管内には13の駐屯地、1つの分屯地、そして6つの地方協力本部が配置されています。

以前の部隊章は、こけしと「東北」の文字をデザインしたものでしたが、2020年3月26日にデザインが刷新されました。新しい部隊章は、「伝統、絆、飛躍」をコンセプトに、朱色の日輪が東北の守りを担う「伝統」を、東北地方の白地図が6県の「絆」を、そして6枚の青い翼が部隊の「飛躍」を象徴しています。背景の空色は、任務を完遂する決意を表しています。

歴史

東北方面隊は、1959年8月1日に準備本部が編成され、翌1960年1月14日に方面管区制の施行に伴い正式に発足しました。当初の警備区域は、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県でした。

編成

発足当初は、東北方面総監部、同付中隊、会計隊、通信隊、資料隊、調査隊、音楽隊などが編成され、第6管区隊、第9混成団、第2特科群、第1教育連隊、東北地区補給処が隷下に置かれました。その後、部隊の改編や新設が繰り返され、以下のような変遷をたどっています。

1961年：第2施設団が新編。
1962年：東北方面航空隊が新編。第6管区隊は第6師団に、第9混成団は第9師団に改編。
1964年：東北方面武器隊が新編。
1968年：東北方面通信隊が東北方面通信群に改称。
1970年：第6師団が甲師団化。
1973年：第5高射特科群が編成完結。
1976年：東北方面輸送隊が新編。
1978年：東北方面資料隊が廃止。
1982年：第305保安中隊が編成完結。
1988年：婦人自衛官フラッグ隊（現東北方面フラッグ隊）が発足。
1996年：第4地対艦ミサイル連隊が編成完結。
1998年：東北地区補給処が東北補給処に改称。
1999年：第6師団と第9師団の警備隊区が変更。
2003年：東北方面調査隊が廃止。
2005年：東北方面指揮所訓練支援隊が新編。
2006年：第6師団が即応近代化師団に改編、第1教育連隊が廃止、東北方面混成団が新編、東北方面武器隊が廃止、東北方面後方支援隊及び東北方面衛生隊が新編。
2008年：第305保安中隊が第305保安警務中隊に改編。
2009年：東北方面情報処理隊が新編。
2010年：第9師団が即応近代型師団に改編、第2特科群が東北方面特科隊に改編。
2011年：東日本大震災に対応するため、統合任務部隊JTF-THを編成。
2018年：第5高射特科群が廃止、第101高射特科隊が新編。
2019年：第6師団が機動師団に改編、東北方面特科隊が縮小改編。
2020年：部隊章のデザインが変更、第6師団第6特科連隊及び第9師団第9特科連隊が廃止、東北方面[[特科連隊]]が新編。
2022年：方面総監部にシステム通信課が設置、東北方面通信群が東北方面システム通信群に改編。
2024年：第9師団が地域配備師団に改編、第101高射特科隊が増強改編され第5高射特科群が再編、東北方面特科隊が廃止、第4地対艦ミサイル連隊が方面隊直轄部隊となる。

現在の編成

現在の東北方面隊は、以下の部隊で構成されています。

東北方面総監部
東北方面総監部付隊
第6師団
第9師団
東北方面[[特科連隊]]
第5高射特科群
第4地対艦ミサイル連隊
東北方面システム通信群
東北方面後方支援隊
東北方面衛生隊
東北方面警務隊
東北方面情報処理隊
東北方面指揮所訓練支援隊
東北補給処
その他

主要幹部

歴代の主要幹部については、防衛省の公開資料で確認できます。

脚注

詳細は、防衛省の公式ウェブサイトや関連書籍でご確認ください。

外部リンク

東北方面隊
陸上自衛隊東北方面隊 / NorthEastern Army - Facebook
陸上自衛隊東北方面隊 (@NeaAdminpr) - Twitter

参考文献

防衛省人事発令 (2015年12月22日閲覧)

関連項目

北部[[方面隊]]
東部方面隊
中部[[方面隊]]
西部方面隊
第11方面軍
東北軍管区

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