第4地対艦ミサイル連隊

第4地対艦ミサイル連隊について

第4地対艦ミサイル連隊は、陸上自衛隊東北方面隊に所属する対艦ミサイル部隊です。青森県八戸市の八戸駐屯地に拠点を置き、敵の艦艇を対艦ミサイルで撃破することを主な任務としています。

概要

1996年3月に東北方面隊直轄部隊として編成され、その後、東北方面特科隊の隷下に入りました。当初は南西諸島防衛強化のため沖縄への移転が計画されましたが、方針が変更され、2019年から2023年にかけて一部の中隊が廃止されました。しかし、防衛省は2024年度に2個中隊を新設し、3個射撃中隊体制に強化する方針を決定しました。また、部隊増強に先立ち、2024年3月には上級部隊であった東北方面特科隊が廃止され、再び方面隊直轄部隊となっています。連隊長は1等陸佐が務め、八戸駐屯地司令を兼務しています。

沿革

1995年3月：第5高射特科群内に編成準備隊が設置されました。
1996年3月29日：東北方面隊直轄部隊として第4地対艦ミサイル連隊が八戸駐屯地で編成されました。
1998年9月7日：八戸駐屯地司令職を第38普通科連隊長から引き継ぎました。
2006年3月27日：後方支援体制の変更に伴い、直接支援隊が廃止され、整備部門が東北方面後方支援隊第303特科直接支援中隊に移管されました。
2010年3月26日：部隊改編が行われ、東北方面特科隊隷下に編入されました。また、整備支援部隊も東北方面後方支援隊第102特科直接支援隊直接支援中隊に改編されました。
2019年3月25日：第4射撃中隊が廃止され、西部方面特科隊第5地対艦ミサイル連隊隷下の第301地対艦ミサイル中隊として改組されました。
2022年3月16日：第3射撃中隊が廃止されました。
2023年3月15日：第2射撃中隊が廃止されました。
2024年3月21日：東北方面特科隊の廃止に伴い、東北方面隊直轄部隊となり、整備支援部隊が第307特科直接支援中隊に改編されました。年度末には2個射撃中隊を新編し、3個射撃中隊体制となる予定です。

部隊編成

第4地対艦ミサイル連隊は以下の部隊で構成されています。

連隊本部
本部管理中隊：88式地対艦ミサイルシステム（指揮統制装置、捜索・標定レーダー装置、中継装置）を運用します。
第1射撃中隊：88式地対艦ミサイルシステム（射撃統制装置、発射機、装填機）を運用します。
整備支援部隊：第4地対艦ミサイル連隊の整備は、当初は直接支援隊が行っていましたが、後方支援体制の変更に伴い、独立部隊の第303特科直接支援中隊に移管されました。その後、第102特科直接支援隊を経て、現在は第307特科直接支援中隊が担当しています。
第4地対艦ミサイル連隊直接支援隊：1996年3月29日から2006年3月26日まで存在しました。
東北方面後方支援隊第303特科直接支援中隊：2006年3月27日から2010年3月25日まで存在しました。
東北方面後方支援隊第102特科直接支援隊直接支援中隊：2010年3月26日から2024年3月20日まで存在しました。
東北方面後方支援隊第307特科直接支援中隊：2024年3月21日から。

主要装備

第4地対艦ミサイル連隊は、以下の装備を保有しています。

88式地対艦誘導弾システム：対艦攻撃の主力となるシステムです。
車両：1/2tトラック、73式小型トラック、1 1/2tトラック、73式中型トラック、3 1/2tトラック、73式大型トラック、7tトラック、74式特大型トラックなどの各種車両を運用しています。
その他：小型ドーザ、89式5.56mm小銃、9mm拳銃、12.7mm重機関銃などを装備しています。

廃止（改編）部隊

第4地対艦ミサイル連隊では、以下の部隊が改編や廃止となっています。

第4地対艦ミサイル連隊直接支援隊：2006年3月26日に廃止され、東北方面後方支援隊第303特科直接支援中隊に改編されました。
第4地対艦ミサイル連隊第4射撃中隊：2019年3月25日に廃止され、西部方面特科隊第5地対艦ミサイル連隊隷下の第301地対艦ミサイル中隊に改編されました。
第4地対艦ミサイル連隊第3射撃中隊：2022年3月16日に廃止されました。
第4地対艦ミサイル連隊第2射撃中隊：2023年3月15日に廃止されました。

脚注

防衛省人事発令（参照:2015年3月30日）

関連項目

富士学校
富士教導団
特科教導隊
東北方面特科隊
地対艦ミサイル連隊

外部リンク

* 陸上自衛隊八戸駐屯地ホームページ 部隊紹介

以上が、第4地対艦ミサイル連隊に関する詳細な情報です。

もう一度検索