東北方面特科連隊

東北方面特科連隊について

東北方面特科連隊は、陸上自衛隊東北方面隊に所属する野戦特科部隊です。連隊本部は岩手県滝沢市の岩手駐屯地に所在し、東北地方の防衛における重要な役割を担っています。

部隊の概要

2020年3月、陸上自衛隊の部隊改編に伴い、第6特科連隊と第9特科連隊が統合され、東北方面特科連隊が新編されました。この改編は、防衛力の効率化と即応性の向上を目的としており、方面隊直轄の特科部隊として、より集約された運用が可能になりました。

連隊は、連隊本部、本部中隊、情報中隊、そして4つの特科大隊で構成されています。第1特科大隊と第3特科大隊は福島県の郡山駐屯地に駐屯しており、部隊全体で連携して任務を遂行しています。連隊長は1等陸佐が務め、岩手駐屯地司令も兼務しています。

編成

東北方面特科連隊本部

東北方面特科連隊本部中隊「東北特-本」
情報中隊「東北特-情」

第1特科大隊（郡山駐屯地）

第1特科大隊本部
本部管理中隊「東北特-1-本」
第1射撃中隊「東北特-1-1」
第2射撃中隊「東北特-1-2」

第2特科大隊

第2特科大隊本部
本部管理中隊「東北特-2-本」
第3射撃中隊「東北特-2-3」
第4射撃中隊「東北特-2-4」

第3特科大隊（郡山駐屯地）

第3特科大隊本部
本部管理中隊「東北特-3-本」
第5射撃中隊「東北特-3-5」
第6射撃中隊「東北特-3-6」

第4特科大隊

第4特科大隊本部
本部管理中隊「東北特-4-本」
第7射撃中隊「東北特-4-7」
第8射撃中隊「東北特-4-8」
第9射撃中隊「東北特-4-9」

装備

東北方面特科連隊は、主に以下の装備を使用しています。

155mmりゅう弾砲 FH70：長射程と高い威力を誇る火砲であり、連隊の主力装備です。
中砲けん引車：FH70を牽引するための車両です。
対砲レーダ装置 JTPS-P16：敵の砲撃位置を特定するためのレーダーです。
対迫レーダ装置 JMPQ-P13：敵の迫撃砲の位置を特定するためのレーダーです。
1/2tトラック／73式小型トラック：人員や物資の輸送に使用されます。
1 1/2tトラック／73式中型トラック：中型の輸送任務に使用されます。
3 1/2tトラック／73式大型トラック：大型の物資輸送に使用されます。
89式5.56mm小銃：隊員の基本装備です。

沿革

2020年3月26日：第6特科連隊（郡山駐屯地）と第9特科連隊（岩手駐屯地）が廃止・統合され、岩手駐屯地において東北方面特科連隊が編成完結しました。
連隊本部、本部中隊、情報中隊、第2特科大隊および第4特科大隊が岩手駐屯地に新編。
第1特科大隊および第3特科大隊が郡山駐屯地に新編。

警備隊区

東北方面特科連隊は、岩手県内の広範囲を警備隊区としています。

本部中隊：盛岡市、滝沢市、紫波郡矢巾町
情報中隊：北上市、和賀郡西和賀町
第2大隊：奥州市、一関市、大船渡市、陸前高田市、気仙郡住田町、胆沢郡金ケ崎町、西磐井郡平泉町
第4大隊：久慈市、宮古市、岩手郡葛巻町、下閉伊郡（岩泉町、山田町、普代村、田野畑村）、九戸郡野田村

その他の情報

岩手自動車教習所も連隊内に併設されています。
整備支援部隊として、東北方面後方支援隊第305特科直接支援中隊「305特直支」が岩手駐屯地に所在しています。
郡山派遣隊は、第2・第4特科大隊を支援するために郡山駐屯地に配置されています。

関連部隊

東部方面特科連隊
中部方面特科[[連隊]]
西部方面特科連隊

外部リンク

岩手駐屯地公式ホームページ
郡山駐屯地
陸上自衛隊岩手駐屯地 (@Gsdf_Camp_Iwate) - X（旧Twitter）
陸上自衛隊郡山駐屯地 (@Camp_Koriyama) - X（旧Twitter）

この情報は、東北方面特科連隊の活動内容や組織構成を理解する上で役立つでしょう。

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