東大手駅

東大手駅

東大手駅（ひがしおおてえき）は、愛知県名古屋市中区三の丸四丁目に位置する名古屋鉄道（名鉄）瀬戸線の駅です。駅番号はST02。

歴史

東大手駅は、明治末期に地上駅として開業しました。しかし、太平洋戦争中の合理化政策により一時休止となります。1976年、瀬戸線の栄町乗り入れ工事開始に伴い、当駅から堀川駅までの区間が廃止されました。この際、一時的に隣の土居下駅が営業区間の終点として機能しました。

1978年、栄町乗り入れ工事が完了し、東大手 - 栄町間が開業。同時に土居下駅は廃止となり、東大手駅は急行停車駅として34年ぶりに復活しました。この復活劇は、かつての大津町駅を代替するもので、現在に至るまで多くの利用者に利用されています。

年表

1910年（明治43年）10月1日：地上駅として開業。清水橋（西行と東行）の間に位置していました。
1943年（昭和18年）10月以前：清水橋のガントレット（大手信号所）が解消。
1944年（昭和19年）：休止。
1978年（昭和53年）8月20日：栄町駅乗り入れに伴い地下駅として移転・再開。自動改札機が導入されました。
1985年（昭和60年）4月1日：構内禁煙が実施。
2006年（平成18年）12月16日：トランパス対応開始。
2011年（平成23年）2月11日：manaca導入。
2012年（平成24年）2月29日：トランパス供用終了。
2016年（平成28年）8月1日：バリアフリー化工事開始。
2017年（平成29年）3月25日：バリアフリー化工事完了。

駅構造

東大手駅は、相対式2面2線のホームを持つ地下駅です。栄町地下トンネルの途中に位置し、終日駅員が配置されています。

駅施設は、特別史跡である名古屋城の外堀の地下に整備されています。当初はエレベーター設置が困難でしたが、2016年から2017年にかけてバリアフリー化工事が行われ、エレベーターや車椅子用階段昇降機が設置されました。これにより、駅の利便性が大幅に向上しました。

また、改札口と各ホームにはLED式の列車案内が設置され、自動放送も導入されています。駅出入口は2ヶ所で、いずれも東区三の丸四丁目に所在します。改札口は1ヶ所のみで、上りホームに直結しています。下りホームへは階段を利用しますが、車椅子用階段昇降機が設置されています。

自動改札機は、南隣の栄町駅とともに名鉄で最も早く設置された駅の一つです。

利用状況

東大手駅の利用者の多くは尾張瀬戸方面へ向かう乗客です。他の名鉄路線との接続がないため、栄町方面への利用は少ないですが、運賃が市バスや地下鉄より安く、所要時間も短いという利点があります。朝夕は県庁や名古屋市役所、明和高校への通勤・通学客で賑わい、日中の利用は少なめです。

2020年度の1日平均乗降人員は3,705人。名鉄全駅中では中位に位置しています。

駅周辺

駅周辺には、愛知県庁や名古屋市役所、明和高校などの施設があります。

バス路線

最寄りのバス停は「明和高校前」で、名古屋市営バスが利用できます。また、「市役所」バス停も比較的近く、名古屋市営バスと名鉄バスが利用可能です。manacaを利用すると、瀬戸線と名鉄バスの乗り継ぎ割引が適用される場合があります。

隣の駅

名古屋鉄道（名鉄）

ST 瀬戸線

■急行・■準急：栄町駅（ST01） - 東大手駅（ST02） - 大曽根駅（ST06）
■普通：栄町駅（ST01） - 東大手駅（ST02） - 清水駅（ST03）

1944年（昭和19年）の休止当時

瀬戸線：大津町駅 - 東大手駅 - 土居下駅

1941年（昭和16年）まで大津町 - 東大手間に久屋駅が存在しました。

脚注

注釈

出典

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

東大手駅 - 名古屋鉄道

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