東方永夜抄 〜 Imperishable Night.

東方永夜抄 〜 Imperishable Night.

『東方永夜抄 〜 Imperishable Night.』は、同人サークル上海アリス幻樂団によって制作された弾幕系シューティングゲームであり、東方Projectの第8弾にあたる作品です。2004年に製品版がリリースされ、同人ショップでの委託販売も行なわれました。

ストーリーとテーマ

本作のテーマは『竹取物語』。幻想郷を舞台に、満月の夜に起こった異変を解決するため、人間と妖怪がペアを組んで冒険を繰り広げます。前作『東方紅魔郷』『東方妖々夢』と合わせて「Windows三部作」と位置づけられています。

システム

ペアシステム

本作では、人間と妖怪がペアを組んだ4組の自機から1つを選択します。高速移動時は人間、低速移動時は妖怪へと操作キャラクターが切り替わり、それぞれ異なるショットとスペルカード（ボム）を使用します。

妖率ゲージ

人間または妖怪のどちらかを長く使うとボーナスが得られる「妖率ゲージ」が搭載されています。

時刻の概念と刻符

「夜を止めて事件を解決する」という設定から、「時刻」の概念が存在します。ステージクリアやコンティニューごとに時刻が進み、AM 5:00に達するとバッドエンディングとなります。時刻の進行を遅らせるアイテムとして「刻符」が登場します。

ラストスペル

敵が使用するラストスペルは、各ステージに設定された「刻符ノルマ」を達成すると、ボスが最後に使用してくる強力なスペルカードです。自機が使用するラストスペルは、被弾時にボムを発動させることで、ミスを回避する最終手段として使用できます。

スペルプラクティスモード

スペルカード取得の練習ができる「スペルプラクティスモード」が搭載されています。ここでは、ボムの使用が禁止されており、1度被弾すれば即終了となります。特定の条件を満たすことで、このモード限定のスペルカード「ラストワード」に挑戦できます。

あらすじ

ある晩夏の満月の日、幻想郷で月が欠けるという異変が発生。月の光に依存する妖怪たちは危機感を募らせ、人間のパートナーと共に調査を開始します。異変の原因を突き止めるため、夜の進行を止めた主人公たちは、竹林に隠された館「永遠亭」へと辿り着きます。そこで、月の姫である蓬莱山輝夜とその従者である八意永琳が、真の満月を隠していることを知ります。輝夜と永琳は、月から逃げてきた玉兎の鈴仙・優曇華院・イナバを匿い、月の使者が訪れるのを防ごうとしていました。主人公たちは、永琳と輝夜との戦いの末、幻想郷に真の満月を取り戻します。

登場人物

新規登場人物

リグル・ナイトバグ：1面ボス。蛍の妖怪。
ミスティア・ローレライ：2面ボス。夜雀の妖怪。
上白沢慧音：3面ボス、EXTRA中ボス。ワーハクタク。
因幡てゐ：5面中ボス。兎の妖怪。
鈴仙・優曇華院・イナバ：5面ボス。月の兎。
八意永琳：6面ボス。月の賢者。
蓬莱山輝夜：6面Bボス。月の姫。
藤原妹紅：EXTRAボス。不老不死の人間。

既存の登場人物

博麗霊夢と八雲紫
霧雨魔理沙とアリス・マーガトロイド
十六夜咲夜とレミリア・スカーレット
魂魄妖夢と西行寺幽々子

ステージ

各ステージは、幻想的な風景と個性的なボスキャラクターで彩られています。特定の条件によってステージ構成が変化する分岐も存在します。

音楽

ZUN氏による美しい音楽は、作品の世界観をより一層引き立てています。各キャラクターのテーマ曲や、ステージの雰囲気を盛り上げる楽曲など、印象的な音楽が多数収録されています。

関連情報

竹取物語
東方儚月抄 - 本作の続編のストーリーを描いたメディアミックス作品群。
* 東方永夜抄公式ページ

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