東閉伊郡

東閉伊郡について

東閉伊郡（ひがしへいぐん）は、かつて岩手県に存在した行政区画です。この郡は明治12年（1879年）に設立され、幕末時点では陸奥国に属していました。当初、全域が盛岡藩の領地でした。

郡の成り立ち

最初の郡域は、下閉伊郡の山田町全域に加え、宮古市の大部分を含んでいました。具体的には、当時の村として、船越村や織笠村、轟木村など43の村が記録されています。これらの村は、明治初期における閉伊郡の一部を形成していました。明治元年（1868年）に陸奥国の分割が行われ、陸中国に移行し、盛岡藩の領地は失われました。

歴史的背景

東閉伊郡の成立までの背景として、幕末期に盛岡藩が戊辰戦争の影響で領地を失うことが重要です。その後、陸中国の一部として盛岡県が誕生し、いくつかの変革を経て、1889年には町村制が施行されました。

明治11年（1878年）に郡区町村編制法が岩手県に導入されることにより、正式に閉伊郡が設立されました。1879年1月4日には、閉伊郡から41村が分割され、東閉伊郡が設立されることになり、郡役所は宮古村に設置されました。新たに成立した郡では、宮古町や鍬ヶ崎町、山田町などの町村が発足しました。

変遷と解体

時間が経つにつれ、さまざまな変化が郡域に影響を及ぼしました。1897年には、歴史的な出来事として東閉伊郡が北閉伊郡や中閉伊郡と共に統合され、下閉伊郡が新たに設立されることとなり、結果的に東閉伊郡は廃止されました。この時点で、かつて存在した多くの村が下閉伊郡の一部となりました。

結論

このように、東閉伊郡は岩手県の歴史の中で重要な役割を果たしました。郡の成り立ちや変遷を通じて、地域社会の発展が見られ、多くの村が関与していました。消滅した郡の一つではありますが、その歴史は今もなお地域の記憶に刻まれています。

もう一度検索