松岡平市

松岡平市の生涯と業績

松岡平市（まつおか へいいち）は、1901年5月21日に佐賀県東松浦郡相知村（現在の唐津市）に生まれました。彼は松岡久左衛門の三男として生まれ、親族の松岡廉太郎の養子になりました。学業においては、佐賀県立唐津中学校、第五高等学校を卒業後、東京帝国大学に進学しました。大学では上杉慎吉に学び、1925年の第7回生徒総会では七生社の結成にも参画しました。

松岡は1924年に高等試験行政科試験に合格、翌年、東京帝大学法学部法律学科（英法）を卒業し、内務省に入省しました。彼のキャリアは警視庁に転任し、警視・本所太平警察署長、本郷駒込警察署長、深川扇橋警察署長として数々の役職を歴任しますが、1932年に休職し、世田谷町高等女学校の理事長・校長に就任しました。

その後、松岡は1934年から満洲国民政部で保安科長に就任し、司法科長、さらには支那駐屯軍の嘱託としても活動しました。これらの経験を経て、1946年には公職追放となり、その後は旭光貿易で取締役となります。

1953年には自由党に所属して第3回参議院議員通常選挙に出馬し当選。参議院では両院法規委員長や地方行政委員長、国会対策の副委員長などの重要な役割を担い、政治家としての地位を確立しました。また、第3次鳩山一郎内閣や岸信介内閣でも政務次官や秘書官として活躍しました。

1971年にはその功績が評価され、叙勲で勲二等瑞宝章を授与されます。松岡平市は1980年3月25日に78歳で死去し、死没日をもって従六位から従四位に叙されました。彼の生涯は、多くの政治的な職務を通じて日本の歴史に貢献した事跡として伝えられています。

親族について

松岡平市の妻は松岡祥（渡辺兼二の三女）で、彼の家庭生活についても注目されています。彼の家族がどのように彼の政治活動や公務に影響を与えたかは、研究の題材となっています。

参考文献

松岡平市に関する詳細な情報は以下の文献で確認できます：

• - 秦郁彦編『日本近現代人物履歴事典』東京大学出版会、2002年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治〜昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 佐賀県大百科事典』佐賀新聞社、1983年。
• - 人事興信所編『人事興信録』第13版 下、1941年。

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