松平康直

松平康直（まつだいら やすなお）は、安土桃山時代に活躍した武将であり、長沢松平家の9代目当主です。

生い立ちと元服

康直は、徳川十六神将の一人として知られる松平康忠の子として生まれました。母は徳川家康の異母妹である矢田姫です。天正16年（1588年）に元服し、徳川家康から偏諱を受け、康直と名乗るようになりました。

家督相続と小田原征伐

父である康忠は、康直に家督を譲り、自身は京都に隠棲しました。天正18年（1590年）の小田原征伐では、康直は参戦し、岩槻城の攻略に貢献しました。この戦功により、戦後、武蔵国深谷城主となり、1万石を与えられました。

早世とその後

しかし、康直は文禄2年（1593年）に父に先立ち、25歳という若さで病没しました。康直が開基として創建した三高院に葬られています。

康直には嗣子がなく、長沢松平家の名跡は、家康の七男である松千代（慶長4年（1599年）死去）、次いで六男である忠輝が継ぐこととなりました。

墓石

三高院にある康直の墓石（宝篋印塔）は、深谷市の文化財に指定されており、その存在は今もなお、地域にその名を伝えています。

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