松平頼前

松平頼前（まつだいら よりさき）は、江戸時代中期の大名であり、常陸国府中藩の第7代藩主を務めました。官位は従四位下・右京大夫。

生涯

頼前は、宝暦2年（1752年）に6代藩主・松平頼済の長男として生まれました。幼名は勇丸と名付けられ、後に諱を頼勇から頼前に改めます。天明4年（1784年）に父・頼済の死去に伴い家督を相続し、府中藩主となりました。

藩主としては、寛政7年（1795年）に養嗣子の頼説に家督を譲り隠居するまで藩政を担いました。文政7年（1824年）に82歳で死去。


人物

頼前は、教養や蹴鞠に優れていたことで知られています。特に蹴鞠においては、飛鳥井雅重の門下として紫組の冠懸を許されるほどの実力を持っていました。


年表

1758年（宝暦8年）12月18日：従四位下雅楽頭に叙任
1784年（天明4年）7月18日：家督相続し、常陸府中藩（茨城県石岡市）藩主を継承。12月16日、侍従兼任。
1795年（寛政7年）9月：隠居。右京大夫に転任。侍従如元。
1824年（文政7年）5月10日：卒去。法名は観浄院眞誉貞延理応。諡号は貞公。墓所は茨城県常陸太田市の瑞龍山

系譜

正室：品姫（瓊樹院） - 徳川宗勝七女
生母不明の子女
長男：恭丸
養子女
男子：松平頼説 - 太田頼陽の長男
女子：八重 - 太田頼陽の長女、田沼意信正室

松平頼前は、藩主としてだけでなく、文化人としても名を残した人物でした。

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