松平頼明 (常陸府中藩主)

松平頼明（まつだいら よりあき）

松平頼明は、江戸時代中期に常陸国府中藩（現在の茨城県石岡市）の3代藩主を務めた人物です。官位は従四位下・侍従、播磨守でした。

略歴

頼明は、水戸藩の家老である松平頼福の長男として生まれました。母は伽治（進藤氏）です。幼名は源三郎と称し、任官叙位前は掃部と名乗っていました。

宝永4年（1707年）12月、先代藩主の松平頼如が後継者を残さずに亡くなったため、その養嗣子として迎えられ、翌年の閏正月5日に家督を相続しました。享保18年（1733年）9月6日に43歳で亡くなり、跡目は長男の頼永が継ぎました。

年表

1707年（宝永4年）12月：常陸府中藩主・松平頼如の世継ぎとなる。
1708年（宝永5年）1月：家督を相続し、常陸国府中藩主となる。12月18日、従四位下・大膳大夫に叙任。
1709年（宝永6年）12月18日：侍従を兼任。
1710年（宝永7年）12月18日：播磨守に遷任。侍従は引き続き兼任。
1733年（享保18年）9月6日：死去。法名は常安院梵誉海音宣徴、諡号は源定。墓所は茨城県常陸太田市の瑞龍山にあります。

系譜

正室：益姫 - 徳川綱條の養女、今出川公規の娘
長女：軽 - 本多康明の婚約者、のちに織田信右の正室
側室：留与 - 久野安静の娘
次女：次 - 松平信友の正室
次男：左膳
三男：遠山友明 - 遠山友央の養子
五男：頼幸
六男：亀井茲胤 - 亀井茲延の養子
側室：婉 - 林元房の娘
長男：頼永
三女：禄
* 四男：武元 - 松平武雅の養子

松平頼明は、府中藩の藩主として藩政に尽力する一方で、多くの子女をもうけました。彼の子孫は、それぞれの道を歩み、歴史に名を残しています。

もう一度検索