松平頼起

松平頼起：讃岐高松藩を支えた seventh 代藩主

松平頼起（まつだいら よりおき）は、延享4年（1747年）に生まれ、寛政4年（1792年）に没した江戸時代中期の大名です。讃岐高松藩の第7代藩主として、その治世に様々な功績を残しました。

生涯

頼起は、第5代藩主・松平頼恭の四男として誕生。幼少の頃に大久保公明の養子となり大久保頼辰と名乗りますが、後に藩主一門に復帰し松平帯刀頼起と改名しました。安永9年（1780年）に第6代藩主であった異母兄・頼真が亡くなると、その跡を継いで第7代藩主となりました。

藩主としての功績

頼起の藩主としての功績は多岐にわたります。

天明の大飢饉への対応：天明の大飢饉では、高松藩は比較的被害が少なかったこともあり、幕府に対して献納金を申し出るほどの余裕がありました。これは、先々代・先代の頃から続く藩財政好転の兆しがあったことも影響しています。
砂糖製造の成功：寛政元年（1791年）には、向山周慶が砂糖製造に成功し、以後、砂糖は高松藩の特産品となりました。これは、藩の財政を支える重要な産業となりました。

藩財政の悪化

しかし、頼起の時代には、高松藩は次第に奢侈に走るようになり、風俗なども乱れて藩財政は次第に悪化していきました。これは、天明の大飢饉への対応で得た余裕が、かえって浪費を招いた結果と言えるでしょう。

死去とその後

寛政4年（1792年）、頼起は46歳で亡くなりました。跡は甥で養子の頼儀が継ぎました。

系譜

父：松平頼恭（1711年 - 1771年）
母：半（荒川氏）
養父：大久保公明、松平頼真（1743年 - 1780年）
正室：述姫 - 徳川治保長女
養子
男子：大久保一学（1753年 - 1801年） - 松平頼裕。松平頼恭の七男
* 男子：松平頼儀（1775年 - 1829年） - 松平頼真の長男

松平頼起は、讃岐高松藩の藩主として、飢饉への対応や特産品開発など、様々な功績を残しました。しかし、その一方で、藩財政の悪化を招いた側面もあり、評価が分かれる人物と言えるでしょう。

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