松平頼真

松平頼真：高松藩の復興と文化振興に尽力した藩主

松平頼真（まつだいら よりざね）は、江戸時代中期に讃岐高松藩を治めた第6代藩主です。寛保3年（1743年）に生まれ、明和8年（1771年）に家督を継ぎました。頼真の治世は、災害からの復興と藩政改革、文化振興に焦点が当てられます。

藩主として

頼真は藩主就任後、相次ぐ風水害や高松の大火に見舞われました。困窮する領民に対しては、租税を免除するなどの救済策を実施しています。父・頼恭の時代からの改革が功を奏し、藩財政は徐々に好転。安永5年（1776年）には、藩士の知行を元に戻す措置を行いました。

頼真は文化振興にも尽力し、安永8年（1779年）には藩校・講道館を創設。後藤芝山を初代総裁として招聘し、藩士教育の充実を図りました。

死去とその後

安永9年（1780年）3月5日、頼真は江戸で亡くなりました。享年38歳。実子の雄丸（後の頼儀）が幼少であったため、跡を異母弟で養子の頼起が継ぎました。

系譜

父：松平頼恭（1711年 - 1771年）
母：八代姫（1720年 - 1778年） - 細川宣紀の七女
正室：薫姫 - 徳川宗直の十女
長女：美代
側室：深谷氏
次女：勝 - 酒井忠進婚約者
側室：中山氏
長男：松平頼儀（1775年 - 1829年）
側室：永石氏
次男：友三郎
* 養子：松平頼起（1747年 - 1792年） - 松平頼恭の四男

松平頼真は、災害からの復興、藩政改革、文化振興に尽力した藩主として、讃岐高松藩の歴史に名を残しています。

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