松本宗利音

松本宗利音（まつもと しゅうりひと）は、1993年11月22日生まれの日本の指揮者です。

生い立ちと音楽への道

大阪府豊中市出身の松本は、幼少の頃からヴァイオリンに親しみ、相愛音楽教室とセンチュリー・ユースオーケストラで研鑽を積みました。京都市立京都堀川音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部指揮科に進学し、指揮者としての専門的な知識と技術を磨きました。大学では、尾高忠明氏、高関健氏という著名な指揮者に師事し、指揮者としての基礎を築きました。

プロの指揮者として

大学卒業後の2017年からは、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団にて2年間指揮研究員を務めました。その後、2019年4月から2022年3月まで、札幌交響楽団の指揮者として活動しました。この間、数々のコンサートでタクトを振り、オーケストラとの密なコミュニケーションを通じて、音楽の表現力を高めました。

2020年には、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のティアラこうとう定期演奏会でデビューを果たし、2021年には、札幌交響楽団hitaru定期演奏会、読売日本交響楽団名曲シリーズ、大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会を指揮するなど、活躍の場を広げています。2023年12月には「札響の第9」にも起用され、その実力は高く評価されています。

名前について

松本の珍しい名前である「宗利音（しゅうりひと）」は、ドイツの指揮者であるカール・シューリヒトの夫人に命名されたというエピソードを持っています。この名前には、音楽への深い愛情と、音楽家としての未来への期待が込められていると言えるでしょう。

松本宗利音は、着実にキャリアを積み重ね、その才能を輝かせている、今後の活躍が非常に楽しみな指揮者の一人です。国内外のオーケストラとの共演を通じて、更なる音楽の高みを目指していくことが期待されています。

参考資料

* 公益財団法人　札幌交響楽団. “札幌交響楽団60年史デジタルアーカイブ”. 札幌交響楽団公式HP. 2022年9月21日閲覧。

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