松本次郎

松本 次郎（まつもと じろう）

1980年生まれの日本の漫画家、松本次郎は独特のスタイルで多くの作品を世に送り出してきました。東京都の出身で、実兄に同じく漫画家の松本太郎がいます。物心ついたときから絵を描くことが好きで、彼の芸術的な道は武蔵野美術大学での造形学部彫刻学科卒業によって始まりました。

来歴

松本は大学在学中の1992年に、彼のデビュー作『LITTLE FEET -リトルフィート-』で『モーニング』の第24回ちばてつや賞準大賞を受賞しました。これが彼の漫画家としてのキャリアのスタートとなり、その後の活動へとつながります。2001年からは『月刊IKKI』にて『フリージア』を連載し、この作品は2007年に映画化されるほどの人気を誇ります。この成功が彼の名声を確立しました。

さらに、2016年からは『月刊コミック乱』にて『いちげき』を連載し、その後『コミック乱ツインズ』へと掲載誌を移します。2019年には同誌の休刊とともに、新しいプラットフォームでの連載が続けられました。

人物

松本次郎のアートスタイルは、荒いタッチの線が特徴で、同業の沙村広明や鬼頭莫宏から高い評価を受けています。その独特な表現方法は、彼自身の個性を強く反映したものです。また、初期には福山庸治のアシスタントを務め、技術の向上にも努めましたが、「トーンを貼るのが雑すぎる」との指摘を受けたこともありました。この経験も、彼の成長に寄与したことでしょう。

作品リスト

松本次郎は多くの作品を発表しており、その中には以下のものが含まれています：

• - ウエンディ（『モーニング』、1996年 - 1997年、全1巻）
• - 熱帯のシトロン Psychedelic witch story（『マンガ・エロティクス・エフ』、2001年、全2巻）
• - 未開の惑星（『マンガ・エロティクス・エフ』、2003年、上下巻）
• - フリージア（『月刊IKKI』、2003年 - 2009年、全12巻）
• - 短編集 ゆれつづける（『マンガ・エロティクス・エフ』、2005年）
• - 地獄のアリス（『スーパージャンプ』→『グランドジャンプPREMIUM』、2011年 - 2014年、全6巻）
• - いちげき（原作：永井義男）（『月刊コミック乱』→『コミック乱ツインズ』、2016年 - 2020年、全7巻）
• - beautiful place（『コミプレ』内「わいるどヒーローズ」2021年4月30日 - 、既刊2巻）
• - 列士満（『コミック乱ツインズ』、2022年、全1巻）

この他にも、未収録の短編や寄稿作品も多く、漫画界における存在感がうかがえます。

公式リンク

• - 漫画家 松本次郎オフィシャルホームページ
• - がー助がゆく - 公式ブログ
• - 松本次郎（ガー助）Twitter

松本次郎は今後も新たな作品を世に出し続け、多くの読者に感動を与えることでしょう。

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