松鳳山裕也

松鳳山裕也のプロフィールと相撲人生

松鳳山裕也（しょうほうざん ゆうや、1984年2月9日生まれ）は、福岡県築上郡築上町出身の元大相撲力士である。本名は松谷裕也。入門時は松ヶ根部屋に所属し、その後放駒部屋に移籍した。最高位は2013年の東小結であり、力士としてのキャリアにおいて数多くの激闘を繰り広げた。

幼少期と相撲との出会い

幼少期から多様なスポーツを体験した松鳳山だが、最終的には相撲に専念することに決めた。小学校の頃から体重が増え始め、チャーハンを自炊して食べるのが好きだった。中学生時代には野球部に所属していたが、成長により柔道部に転向。その後、高校進学時に相撲との出会いが転機となった。大分県立宇佐産業科学高等学校の相撲部に入部し、本格的に相撲を始めることになった。

大学時代と入門

駒澤大学に進学し、相撲部の一員として活躍。大学在学中には、国民体育大会の成年男子Aで準優勝を果たした。数多くの相撲部屋からスカウトを受けた中で、松ヶ根部屋に入門することを決意。2006年3月の前相撲から初土俵を踏み、その後急速に昇進を果たした。

力士としてのキャリア

2006年7月には序二段優勝を果たし、2007年3月には幕下へ昇進。2010年には新十両への昇進も果たすが、2010年に発覚した野球賭博問題で一時帯を下げることとなる。2011年には幕下優勝を遂げ、翌年には新入幕を果たし、四股名を「松鳳山」に改名した。

最大の活躍は2012年から2013年にかけてで、その過程で敢闘賞を受賞するなど注目を集めた。特に、2013年には西小結に昇進し、全力士中でも存在感を示すようになった。

降下と復帰

2015年には成績不振により一時十両に降格。その後も浮き沈みを伴いながらも、再び十両への復帰を果たしたが、2022年5月場所にて地位を下げ、最終的に引退することとなった。引退後は、アスリートサポートや栄養学を学ぶ意向を示し、健康の重要性を自身の経験から訴えることに力を入れている。

相撲スタイルと人柄

松鳳山の取り口は突き押しを基本とし、相手に強力な当たりを見せるスタイルで知られている。彼は対戦中の印象から「壊し屋」と呼ばれることもあるが、実際には非常に温厚で優しい性格でもある。母とはとても良い関係を築いており、家族との絆を大切にしている。

また、趣味として自転車を愛し、日常生活においても健康に気を使っている。2024年には船橋市内に焼肉店を開業する意向も持っており、将来的には様々な形で誰かの支えとなりたいと考えている。

引退後の新たな挑戦

引退にあたって、松鳳山は多くの思い出を語り、特に両親への感謝の気持ちを大切にしている。彼は過去の経験を活かして、アスリートたちへのサポートを行うことを目標にしている。これからも相撲界から離れた後の活動も注目される存在となるだろう。

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