板倉勝澄

板倉勝澄は、伊勢亀山藩の第2代藩主であり、後に備中国松山藩の初代藩主となった人物です。板倉家宗家の7代目にあたります。

生涯



板倉勝澄は、伊勢亀山藩の初代藩主・板倉重治の長男として生まれました。享保9年(1724年)に父の跡を継ぎ、亀山藩の藩主となります。しかし、病弱であったため、幕府からは東海道の要所である亀山の統治は困難と判断されました。そのため、延享元年(1744年)に石川総慶と交代する形で、伊勢亀山から備中松山へ移封されることになりました。

延享3年(1746年)には、松山に学問所を創設し、藩士の子弟の教育に力を入れました。これは、藩の将来を担う人材育成に重要な役割を果たしました。寛延4年(1751年)9月23日、長男の勝武に家督を譲り、隠居しました。隠居後は剃髪し、源承と号しました。明和6年(1769年)5月3日、51歳でこの世を去りました。



人物



勝澄は、病弱ながらも藩政を真摯に行い、特に教育に力を入れた人物として知られています。藩の学問所設立は、その功績として特筆されます。また、伊勢亀山藩から備中松山藩への移封という困難な状況の中でも、新たな藩で藩政を立て直そうと尽力しました。


系譜



父: 板倉重治(1697-1724)
母: 村井氏
正室: 戸田忠余の娘
側室: 根津氏
長男: 板倉勝武(1736-1769)
三男: 板倉勝従(1750-1778) - 板倉勝武の養子
側室: 植原氏
七男: 板倉勝政(1759-1821) - 板倉勝従の養子
側室: 福村氏
生母不明の子女
男子: 戸田光邦
四男: 板倉勝行(1752-1773) - 板倉勝任の養子
九男: 板倉勝峯
十一男: 伊奈忠尊(1764-1794) - 伊奈忠敬の婿養子
十二男: 板倉勝房
女子
前田利尚正室
堀直泰正室
巨勢利喬正室
菅沼定前正室
本多忠盈正室



関連事項



松山踊り: 備中松山藩で伝わる盆踊り。勝澄が藩主であった時代にも行われていたと考えられます。

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